豪ドル/円今日の見通し「豪四半期CPI次第でRBAが利上げ？日銀会合にも注意」2024/7/31

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続落。中国景気への先行き懸念が原油相場の重しとなった。終値は前営業日比-1.08ドルの1バレル=74.73ドル（7月30日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・7月18日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が5.02万人の増加と市場予想（2.00万人増）を上回った。また失業率は4.1％へ悪化（前回：4.0%）したが、労働参加率が66.9%と前回（66.8%）から上昇したことが要因だった。

・7月3日に発表された豪5月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想（+0.3%）を上回った。この結果を受けてRBAが8月にも利上げをするとの期待が高まった。

・6月26日に発表された豪5月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.0%となり、前月（+3.6%）から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期（+4.1%）から鈍化したが市場予想（+3.5%）を上回った。

・6月18日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなったが、ブロック総裁は「利上げの論拠も議論した」と述べた。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

豪四半期CPI次第でRBAが利上げ？日銀会合にも注意

本日は豪4‐6月期CPI、豪6月CPI、豪6月小売売上高などの豪州の重要経済指標が発表される。特に注目は豪4‐6月期CPIとなる。RBAのブロック総裁は前回6月の金融政策会合後の定例記者会見で「インフレの軌道を見るうえで、4‐6月期のCPIは重要」との認識を示した。またこの日の会合でRBAは利上げの可能性も議論していた。RBAが5月の四半期金融政策報告の中で示した6月末時点でのインフレ予測は前年比+3.8％だ。本日発表の豪4‐6月期CPIの市場予想も同様に+3.8％（前回:+3.6％）となっている。仮に、豪4‐6月期CPIが市場予想を上回った場合には、市場では来週（8月6日）のRBA理事会での追加利上げの可能性が高まることになろう。
また、本日は日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会（FOMC）も開催される。特に日銀は「追加利上げを検討する」との事前報道で円買いが強まっているだけに、金融政策発表後は円相場を中心に豪ドル/円も大きく動く可能性があるため注意したい。

想定される個別シナリオ

■豪4‐6月期CPIが市場予想を上回る
⇒RBAは前回の理事会で利上げを検討していた
⇒来週のRBA理事会での追加利上げの可能性が浮上する
⇒豪ドル/円は買われる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
10:30 豪4‐6月期CPI、豪6月CPI、豪6月小売売上高
日銀金融政策決定会合
27:00 FOMC

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽がのぞく。2時に豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドとストキャスティクス、RSIでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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