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メキシコペソ/円 月間予想「円高加速でペソ下落。日銀利上げあるいはタカ派的スタンスが示されれば8円付近への下落を予想」FXレポート 2024年8月

 

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メキシコの経済状況

9日に発表された6月のCPIは前月比で0.38%と予想の0.24%を上回った。前年比は4.98%と5月の4.69%から加速し予想の4.84%も上回った。
食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.22%上昇と予想の0.24%を下回った。前年比は4.13%と5月の4.21%から鈍化した。
テスラのイーロン・マスクCEOはメキシコでの新工場メガファクトリーの建設計画を再検討すると述べました。ことの発端は、トランプ前大統領が7月18日の共和党候補者受諾演説で政権復帰した場合は、メキシコで生産された自動車に100~200%の輸入関税を課し米国で売れなくすると述べたことによる。マスク氏は建設計画を一時停止し、大統領選挙後に再検討すると述べた。
マスク氏の発言に対しロペスオブラドール大統領は24日の定例記者会見で、トランプ氏の発言は選挙中の誇張した表現で選挙後は発言が変わるはずだとし、建設計画は問題がないと述べた。

メキシコの金融政策

メキシコ中銀は6月27日の会合で政策金利を11%に据え置いた。4人は据え置き1人が利下げを主張した。
景気減速に対する懸念から前回会合よりハト派的なスタンスとなった。第1四半期の経済成長の減速から成長に対するリスクバランスは下振れ方向に傾いているとした。世界的にインフレによるショックが弱まっている可能性や景気が予想より冴えないこと、物価をめぐる環境により、政策金利の調整を議論できる可能性があると述べ、追加利下げの可能性を示唆した。
ただサービス分野のインフレに対して、依然として明確な鈍化傾向はみられないと警戒感を示し、データに基づき慎重に金融政策を運営する必要があると述べた。

メキシコペソの投資戦略

前月で書いたメキシコの議会選挙での勝ち過ぎのリスクに加え、米国の大統領選挙でトランプ候補が優勢であることは、メキシコにとっては政治的にも経済的にもリスクが高まっている。
また金融緩和に向かうことを考えるとペソが6月以前の水準に上昇することは難しいと思われる。
ドルペソは6月12日に一時19ペソ付近までドル高ペソ安となったが、その後7月12日に17.60ペソ付近までドル安ペソ高となった。31日のFOMCで9月の利下げの見通しを高めるか、その場合は次のメキシコ中銀会合である8月8日、あるいは9月18日のFOMC以降の9月26日の会合で利下げが行われるかが注目される。 ドルペソは17.60~19ペソのレンジを予想する。

ペソ円は6月に選挙結果を受けて8.21円付近まで下落したが7月10日に9円付近まで反発した。その後は円買いの流れを受けて7月25日に8.18円付近まで下落し安値を更新した。
ここ2週間の下落はメキシコの要因というよりは円全体が買い戻される流れでの円高となっている。8月1日の日銀会合で利上げ観測が高まったことで溜まっていた円売りのポジション解消の動きがドル円とクロス円全体に行われた。
特にペソ円は円キャリートレードの中でも人気の高い通貨だったために、ペソ円の下落が大きくなったと思われる。
8.2円が短期的なサポートと思われ、日銀据え置きとなれば25日移動平均線が位置する8.7~8.8円付近への反発を予想する。一方で利上げあるいはタカ派的スタンスが示され8.2円を下抜けした場合は8円付近への下落を予想する。

メキシコペソ/円 週足チャート

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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