29日の香港市場は続伸か。米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げするとの期待から買いが先行しそうだ。26日発表の6月の米個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比2.5%上昇と5月(2.6%)から伸び率が縮小しており、米インフレの鈍化基調が続いているとの見方が市場に広がると予想する。26日のNY市場で米長期金利が低下し、ハイテク株が反発したことも投資家心理を支えるだろう。
業績見通しと決算を手掛かりとする個別物色の動きも活発になりそうだ。29日に無錫薬明康徳新薬開発(02359)、30日に恒隆地産(00101)と華能国際電力(00902)が2024年6月中間決算を発表する予定。ただ、30-31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と、その後にパウエルFRB議長が開く記者会見の内容を見極めたい投資家が積極的な売買を見送れば、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。
26日のNY株式相場はダウ平均が続伸。ハイテク株主体のナスダック総合は4日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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