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豪ドル/円 見通し「100円割れからの切り返しなるか...8月利上げを巡り大注目のCPI」注目の高金利通貨 7月28日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2024年7月26日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

豪ドル/円チャート(日足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週の豪ドル/円は3カ月ぶり安値を更新

 米国のバイデン大統領が11月の大統領選挙から撤退すると表明したことで週明け22日から市場が混乱。日銀の利上げ観測も相まって円キャリー取引の解消と見られる円買いが活発化する中で、22日の105円台前半からほぼ一直線で下落しました。22日には中国人民銀行(PBOC)が予想外の利下げに踏み切ったことや、自民党の茂木幹事長が日銀に利上げを要求する異例の発言を行ったことも豪ドル売り・円買いの動きを強めました。さらに24日は一部の米大手ハイテク企業の決算が冴えなかったことなどから米国株が大幅に下落。その株安が翌25日にかけて世界的に波及し、日経平均株価が1200円超下落すると一時100円の節目を割り込み、4月22日以来の安値となる99.21円前後まで下値を拡大しました。ただ、その後は市場が徐々に落ち着きを取り戻す中で豪ドル/円もやや値を戻しており、26日の東京市場では100円台後半まで持ち直しています。

今週の豪ドル/円はの注目ポイントはCPI

 今週31日に豪4-6月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。豪中銀(RBA)は前回6月会合で政策金利を4.35%を据え置きましたが、声明でインフレの上振れリスクを踏まえて利上げを議論したことを明らかにしました。一部の市場参加者からは、31日の4-6月CPIが予想以上に上振れすれば8月6日の次回会合で利上げを再開する可能性があるとの見方が出ています。実際に、豪金利先物は26日時点で8月6日の25bp(0.25%ポイント)利上げを3割弱織り込んでいます。従って、4-6月期CPIが上振れすれば利上げの織り込みが進むことで豪ドルが上昇すると考えられる一方、下振れするようなら利上げ見送り観測が高まり豪ドルは下落するでしょう。豪4-6月期CPIの市場予想は前年比+3.8%で、1-3月期の+3.6%から伸びが加速すると見られています。コアCPIにあたるCPIトリム平均値は前年比+4.0%と1-3月期と同率の伸びが予想されています。なお、31日は日銀と米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表も予定されています。これらの結果によって円や米ドルが大きく変動することが予想されるため、豪ドルの値動きにも影響が及びそうです。

当面の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
98.000-103.500

基調
方向感模索

当面の注目ポイント
☆7/31 豪4-6月期CPI
・7/31 日銀政策金利
・7/31 FOMC政策金利
主要国株価、国際商品価格


豪ドル/円(AUD/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。