豪ドル/円今日の見通し「セリングクライマックス？日米金融政策会合を控え神経質な動きが続く」2024/7/26

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続伸。米4‐6月期国内総生産（GDP）が市場予想を上回る伸びとなったことで、米国の景気減速による原油需要減退への懸念が薄れた。終値は前営業日比+0.69ドルの1バレル=78.28ドル（7月25日）。

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・7月18日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が5.02万人の増加と市場予想（2.00万人増）を上回った。また失業率は4.1％へ悪化（前回：4.0%）したが、労働参加率が66.9%と前回（66.8%）から上昇したことが要因だった。

・7月3日に発表された豪5月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想（+0.3%）を上回った。この結果を受けてRBAが8月にも利上げをするとの期待が高まった。

・6月26日に発表された豪5月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.0%となり、前月（+3.6%）から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期（+4.1%）から鈍化したが市場予想（+3.5%）を上回った。

・6月18日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなったが、ブロック総裁は「利上げの論拠も議論した」と述べた。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

セリングクライマックス？日米金融政策会合を控え神経質な動きが続く

昨日の豪ドル/円は日経平均株価の大幅な下落を背景にリスク回避の動きが強まり、一時4月22日以来となる99.21円前後まで下値を拡大した。ただその後は、予想を上回る米4‐6月期GDPを受けて米ドル/円が154円台まで上昇したことなどの影響もあり、100円台半ばで引けた。チャート上では長い下ヒゲのある「下ヒゲ陰線」となっているため、2週間続いた下落トレンドの転換の可能性が示唆されている。一方で、来週30-31日に開催される日銀金融政策決定会合での追加利上げに対する警戒感が残っている。同日には米連邦公開市場委員会（FOMC）も予定されている。本日は米連邦準備制度理事会（FRB）が重視するインフレ指標である、米6月個人消費支出物価指数（PCEデフレーター）が発表される。豪ドルに特段の材料もないため、日米の金融政策会合を前に神経質な動きが続きそうだ。

想定される個別シナリオ

■米6月PCEデフレーターが予想を下回る
⇒米国のインフレが順調に鈍化している
⇒FRBの利下げ期待が高まる
⇒米ドル/円が売られる
⇒豪ドル/円は米ドル/円につれて売られる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

21:30 米 6月PCEデフレーター

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに曇り。6時に豪ドル/円のRSIと豪ドル/米ドルの移動平均でシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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