豪ドル/円今日の見通し「米大統領選の行方を見極める」2024/7/22

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は大幅続落。世界的なシステム障害の影響からリスクオフのドル買いが進んだことでドルで取引される原油に割高感が出た。また週末を前にポジション調整の売りが出たことも下落要因となった。終値は前営業日比-2.69ドルの1バレル=80.13ドル（7月19日）。

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・7月18日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が5.02万人の増加と市場予想（2.00万人増）を上回った。また失業率は4.1％へ悪化（前回：4.0%）したが、労働参加率が66.9%と前回（66.8%）から上昇したことが要因だった。

・7月3日に発表された豪5月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想（+0.3%）を上回った。この結果を受けてRBAが8月にも利上げをするとの期待が高まった。

・6月26日に発表された豪5月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.0%となり、前月（+3.6%）から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期（+4.1%）から鈍化したが市場予想（+3.5%）を上回った。

・6月18日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなったが、ブロック総裁は「利上げの論拠も議論した」と述べた。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

米大統領選の行方を見極める

金曜日（19日）の豪ドル/円は世界的なシステム障害を受けたリスク回避のドル買いの影響から上値が重かった。ただ、このシステム障害はすでに修正プログラムが配布されていることもあり影響が長続きすることはなさそうだ。
日本時間昨晩未明（22日午前3時前後）にはバイデン米大統領が大統領選からの撤退を表明した。ただ、ハリス現副大統領が前向きな姿勢を示しているものの後任候補は今のところ決まっていない。本日は主要な経済指標の発表がないため、米大統領選に対する市場の思惑を見極めたいところだ。

想定される個別シナリオ

■バイデン大統領が米大統領選から撤退
⇒米大統領選の先行きが不透明
⇒対立候補のトランプ氏は対中関税引き上げを主張
⇒米中貿易戦争への懸念が強まる
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは売られる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米大統領選の民主党候補者選定

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは晴れ。7時に豪ドル/米ドルのRSIでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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