ポンド/円今日の見通し「CPIは決定打にならず！英雇用は利下げの後押しとなるか？」FXトレード戦略　2024/7/18

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック

本日15:00 英5月雇用統計発表！
・6月11日に発表された英5月失業率は4.3%で前回（4.1%）から悪化。2-4月週平均賃金（除賞与）は前年比+6.0％と予想（+6.1%）に反し前月（+6.0%）から横ばいだった。

・英6月消費者物価指数（CPI）は前年比+2.0%、CPIコアは+3.5％となりともに予想（+1.9%、+3.4%）に反して前月から横ばいだった（7月17日）。

・5月10日に発表された英1-3月期国内総生産（GDP、速報値）は前期比+0.6%となり市場予想（+0.4%）を上回り、3四半期ぶりにプラス成長に転じリセッション（景気後退）から脱した。7月11日に発表された、英5月月次国内総生産（前月比）は市場予想（前月比+0.2%）を上回る+0.4%となり、前月（±0.0%）から加速した。

・英6月製造業購買担当者景気指数（PMI）と6月サービス業PMIの改定値はそれぞれ50.9、52.1となり、製造業は速報値（51.4）から下方修正、サービス業は速報値（51.2）から上方修正された（7月1日、3日）。

・6月20日の会合でイングランド中銀（BOE）は政策金利を5.25％で据え置いた。据え置きは6会合連続。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が据え置きを支持、2名が0.25%利下げを支持した。また、一部メンバーからは利下げ見送りは「微妙なバランスに立つものだった」との指摘もあった。

今日のポンド(GBP)トレード　メインシナリオ

BOEは来月利下げ？英サービスCPIに注目！

昨日発表された英6月CPIは総合（+2.0%）、コア（+3.5%）、サービス（+5.7%）と全て前年比で横ばいだった。市場予想は各項目ともに前月から鈍化だったため、この結果を受けてBOEが8月のMPCで利下げを実施するとの期待は若干後退した。ちなみに英中銀が5月に公表した金融政策報告で、2024年6月時点でのインフレ率は+2.0%だった。
本日は英6月雇用統計が発表される。注目は3-5月週平均賃金（除賞与、前年比）だ。英国の週平均賃金は先月こそ横ばいだったが、2023年5-7月以降低下傾向にある。
平均賃金の低下は将来のインフレ鈍化を想起させる。市場予想通り低下を示すようであればポンド売りの一因となろう。
一方で、前述した通り英6月CPIは前月から横ばいとなったため、BOEの利下げ期待は後退している。そのため、英3-5月週平均賃金が予想よりも低下を示した場合でもポンドの下値は限定的になる可能性もある。

想定される個別シナリオ

■英3-5月週平均賃金が市場予想を下回る
⇒BOEの早期利下げ期待が強まる
⇒ポンドは売られる
⇒前日の英6月CPIは横ばいだった
⇒ポンドの下値は限定的

ポンド/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

15:00 英6月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに曇り。9時にポンド/円のストキャスティクスでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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