ドル/円、円買い介入への警戒感で不安定…米6月小売売上高が利下げ観測に影響？
欧米時間のドル/円予想レンジ：157.800-159.600円
東京市場のドル/円は、上昇後にもみ合う展開。日本株高を意識して円売りが優勢になると午後には158.70円台まで強含みました。しかしその後は、円買い介入への警戒もあり伸び悩みました。
前日のパウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の発言などを受けて、市場では年内3回の利下げが実施されるとの見方に傾きつつあります。そうした中で、今夜は米6月小売売上高が発表されます。結果次第では市場の利下げ観測に影響を及ぼす可能性があり注目が集まります。他方で日本政府・日銀による円買い介入への警戒感もくすぶっています。ドル/円は不安定な値動きが続くことも考えられるため注意しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線が20日線を下抜きデッドクロスとなりました。ただ、157円台で下ヒゲが目立っており底堅い推移が続いています。現状は157円—159円台のレンジと見られ方向感の出にくい動きが続く可能性があります。なお、レンジをブレイクすれば新たな動きが出ることが考えられます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/16（火）
21:15 カナダ6月住宅着工件数
21:30 カナダ6月消費者物価指数
21:30☆米6月小売売上高
21:30 米6月輸入物価指数
21:30 米6月輸出物価指数
23:00 米5月企業在庫
23:00 米7月NAHB住宅価格指数
27:45 クーグラーFRB理事講演
----- バンク・オブ・アメリカ4-6月期決算
----- モルガン・スタンレー4-6月期決算
7/17（水）
07:45☆NZ4-6月期消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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