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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「株高が円安のけん引役に、ユーロやポンドは上昇継続も」ハロンズ FX 2024/7/14

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年7月12日 15時00分

株高が円安のけん引役に、ユーロやポンドは上昇継続も

ユーロ/円・ポンド/円、急落も下げ幅限定

フランスや英国の選挙を通過し政治的な話題が後退する中、堅調な株価動向を受けたリスク選好の円売りが優勢になり、ユーロ/円は175.423円まで史上最高値を更新しました。また、ポンド/円も208.109円までレンジ上限を広げました。ポンドは英政策員らによるインフレの根強さへの見解から8月利下げ期待が後退したことも、ポンド/円上昇を支えました。しかし、急速な円買い戻しが入り、ユーロ/円は171.474円、ポンド/円は203.811円まで押し戻されました。もっとも、米ドル/円の下げ幅と比較すると、レンジは限られました。(各レート水準は執筆時点のもの)

介入相場でFXのライブ解説、弱い米CPI後、まさかの実弾介入!(2024年7月11日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECBは据置き予想

フランス総選挙では3勢力が拮抗してハングパーラメント状態となり、政権樹立への道筋は見えづらくなっています。ただ、どの勢力も直ちに何か行動を起こせるかと言えばそうでもなく、政治の停滞が何となくユーロに対して安堵感を与えています。目先のイベントを通過して次はECB(欧州中央銀行)理事会に市場の視線が移っています。こちらは足もとのインフレ鈍化ペースが小休止していることもあり、据え置き予想が優勢です。ただ、市場では9月理事会での追加利下げ観測が燻っているため、ラガルド総裁が投資家に対しどのようなメッセージを送るのか注目されます。とはいえ、ラガルド総裁も指標次第の立場であるため、踏み込んだ発言は控えられそうで、ECB理事会は手掛かりにならない可能性もあります。そのときは、株価動向をにらんだ展開が見込まれそうです。

ユーロ/円は、米ドル/円と同様に大きく下げたものの、俯瞰してみればまだ上昇トレンド中にいると見てよさそうです。日足一目の基準線を割れたところは下落の勢いが和らぎ押し目を形成する可能性があると考えますので、動向を見ながら一度は買い拾いたいと考えます。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:169.000-176.000

ポンド、インフレ指標が下支えとなるか

14年ぶりの政権交代を果たし、高揚感に包まれるような格好でポンドは買い戻しが進んでいます。しかし、労働党政権になっても、これまでの課題が直ちに解消されるとは限らず、財政健全化への道のりは険しそうです。時間が経てば、ポンドの上値抑制材料となる可能性はあります。もっとも、政治イベントを通過して、マーケットの視線は次回8月1日の英中銀金融政策委員会(MPC)の行方に移っていますので、17日の英6月消費者物価指数や18日の英3-5月週平均賃金の結果が注目されます。特に、4カ月連続で市場予想を上振れたサービス価格の動向から、8月利下げの確率を確かめることになりそうです。

ポンド/円は、2015年の高値(195.883円)を明確に抜けて、次の節目は2008年7月高値の215.860円ぐらいしかありません。この水準を目指すためにも、目先のレジスタンスとなっている5日移動平均線(206.237円、11日時点)を超えて210.00円回復を果たせるかが着目されます。5日線に上昇を阻まれるようだと、支持線の21日線(203.431円、11日時点)の下抜けや心理的節目の202.000円を目指す可能性も考えられます。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:202.000-210.000

7/15 週のイベント:

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一言コメント

ほんとに、先を見通すことは難しいですね。あそこで介入ですか~。

 
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