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FX/為替「米雇用市場は強弱まちまちも、米年内2回利下げ織り込む」米国雇用統計のふりかえり 2024年7月号 By 外為どっとコム総研

米雇用統計ふりかえり

執筆日時:2024年7月8日 15時00分
執筆者  :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人

USDJPY5分チャート
※チャート:ドル/円-5分足
 外為どっとコム「ネオチャート

米雇用市場は強弱まちまちも、米年内2回利下げ織り込む

7月5日に発表された、米国の6月非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想の19.0万人増のところ、20.6万人増と小幅に予想を上回りました。ただ、失業率は前月の4.0%から4.1%へ悪化したほか、時間給の伸びも前年比で3.9%(前月は4.1%)へ鈍化するなど、強弱まちまちでした。

内訳を見ると、政府部門が7万人増加したことが大きく底上げした要因で、民間部門は13.6万人と前月の19.3万人や直前に発表されたADP雇用者データの15.0万人増も下回るなど、民間部門の労働市場が減速しつつあることが改めて示されました。今回の雇用データを受けて、市場では年内2回の利下げ期待がほぼフルに織り込まれる状況になっています。

160.80円前後だった米ドル/円はNFPの上振れに161.15円前後まで上昇しましたが、失業率の悪化を確認して160.301円まで下落した。その後、根強い円の先安観から161.326円まで切り返したものの、結局は米利下げ観測から160.80円付近へ押し戻されるなど、明確な方向は定まりませんでした。かたや株式市場は利下げ期待から底堅い展開となり、ダウ平均株価は前日比67.87ドル高い39375.87ドルで終了しました。

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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)

 
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