豪ドル/円今日の見通し「RBAの利上げの可能性を探る」2024/7/2

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は反発。イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間での全面的な武力衝突に対する緊張が続いていることが引き続き買い材料となり、4月末以来の水準まで上昇した。また、非常に強い勢力のハリケーンがカリブ海を通過中ということも意識されたようだ。終値は前営業日比+1.84ドルの1バレル=83.38ドル（7月1日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・6月26日に発表された豪5月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.0%となり、前月（+3.6%）から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期（+4.1%）から鈍化したが市場予想（+3.5%）を上回った。

・6月18日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなったが、ブロック総裁は「利上げの論拠も議論した」と述べた。

・6月13日発表の豪5月雇用統計は、雇用者数が3.97万人の増加と市場予想（3.00万人増）を上回った。また失業率は4.0％へ改善（前回：4.1%）、労働参加率は66.8%だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

RBAの利上げの可能性を探る

本日は6月のRBA理事会での議事要旨が公表される。この理事会でRBAは政策金利を4.35%で据え置いたものの、声明では「インフレ上昇リスクに引き続き警戒する必要があることが再確認された」などとインフレ再燃への警戒感を強めていた。そしてブロックRBA総裁は理事会後の会見で「4-6月期のCPIが重要になる」との認識を示している。その後、6月26日に発表された豪5月CPIは前年比+4.0%へ上昇し、RBAの6月末時点でのインフレ予測（5月金融政策報告）である+3.8%を上回っている。7月31日発表の豪4-6月期CPIの結果次第で8月6日の理事会での追加利上げの可能性があるかどうか。そのヒントを本日のRBA議事要旨から探すことになりそうだ。

想定される個別シナリオ

■RBA議事要旨が市場の予想以上にタカ派的だった
⇒RBAの8月利上げの可能性が高まる
⇒豪ドルは買われる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日欧米株価動向
10:30 RBA議事要旨

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに曇り。6時に豪ドル/円のストキャスティクスでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。