ドル/円、161円台に定着なるか…米6月ISM製造業景況指数に注目（NY市場の見通し）2024/7/1

 

ドル/円、161円台に定着なるか…米6月ISM製造業景況指数に注目

東京市場のドル/円は、小高い展開。フランス総選挙の第1回投票は警戒したほどの波乱がなかったとの見方からユーロ高・円安が進むと、ドル/円も一時161.19円前後まで強含みました。ただ、先月28日に付けた38年ぶり高値の161.27円前後を前にやや伸び悩んでいます。

今夜は、米6月ISM製造業景況指数が発表されます。市場では49.1と経済活動の拡大・縮小の分岐点である50.0には届かないものの、前回（48.7）からやや上昇すると予想されています。米経済活動の底堅さを示す結果となれば米連邦準備制度理事会（FRB）による早期利下げ観測の後退に繋がり、ドル/円は先週つけた38年ぶりの高値161.27円前後の突破を試す可能性があります。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを継続。また、RSIが70ライン上で推移していることから上昇圧力が強い状況であることが分かります。終値で161円台へ乗せるようだと高値模索の展開が続きそうです。

ドル円　日足チャート

この後の経済イベント

7/1（月）
21:00☆独6月消費者物価指数・速報値
21:15　ナーゲル独連銀総裁講演
22:45　米6月製造業PMI・改定値
23:00☆米6月ISM製造業景況指数
23:00　米5月建設支出
24:00　メキシコ6月製造業PMI
28:00☆ラガルドECB総裁講演
-----　ECBフォーラム（～3日）

7/2（火）
10:30☆RBA議事録
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

 

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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