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【投資戦略】ドル円160円台でどう動く?円安進行と介入警戒のジレンマ 2024/7/1(月)井上義教

 

ドル円160円台突破、主要通貨ペアの動向と為替介入の可能性【明快!テクニカルレビュー】

動画配信期間:2024/07/01~2024/10/01

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「ポイント要約」

FX
ドル円
160円突破で明らかに買いの傾向を示すチャート
ユーロ円
強い上昇トレンドを維持
ポンド円
さらに強い買い戻し圧力
豪ドル円
持続的な上昇が続く
対ドル(ユーロ・ポンド・豪ドル)
ドル買い傾向も米金利低下傾向で下値追いに歯止め
CFD
S&P500
米金利低下傾向が続けば上昇余地も

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:33 ドル円:160円突破
2:04 ユーロ円:強い上昇トレンド
2:38 ポンド円:早期の高値突破と買い圧力
3:21 豪ドル円:107円台到達と持続的な上昇
3:59 為替介入の可能性
4:33 対ドル相場:米金利低下傾向で下値追いに歯止め
7:06 CFD(S&P500):高値圏での推移
8:26 【PR】口座開設特別キャンペーン

動画の要約・まとめ

ドル円:160円突破

円相場は明らかに買いの傾向を示すチャートになっています。従来から円安傾向が続いていた中、これを抑制するような効果的な方策が見当たらないことから、売り方も躊躇する状況になっています。言わば、勝負が既についたような様相を呈しています。

ドル円相場は4月29日の長い上髭を先週水曜日に完全に超えました。この水準を超えると、売り方にとっては下落しても上昇しても買い戻すしかない状況に陥っています。テクニカル分析では、実体部が短期移動平均線の上側で推移する時間が圧倒的に長く、3本の移動平均線が上昇傾向を示しています。MACDは0ラインの上側でゴールデンクロスを形成した後、上昇。ダイバージェンスが継続しており、MACDの数値は120や130といった極めて高いレベルに達していますが、上限は特にないため、現状では買いという判断しかできないチャートだと言えます。

ユーロ円:強い上昇トレンド

ユーロ円も4月29日の高値を超え、強い上昇トレンドを維持しています。一時的な下押し局面も見られますが、すぐに買い戻しが入り、高値圏での取引が続いています。チャート上では売りを推奨する状況にはないと判断されます。

ポンド円:早期の高値突破と買い圧力

ポンド円は、ポンドの強さも相まって、他の通貨ペアよりも早く4月29日の高値を突破しました。これは、ポンド円に対する強い買い圧力を示しています。

豪ドル円:107円台到達と持続的な上昇

豪ドル円は107円台まで上昇し、他の通貨ペアと同様の強さを示しています。頻繁な調整局面により過熱感が抑えられ、持続的な上昇が続いています。

為替介入の可能性

介入の可能性については議論がありますが、市場全体としては、介入がなければ買い、介入があっても下落時に買うという姿勢が見られます。理想的には、介入のタイミングだけ買いポジションを避けるという戦略が考えられますが、そのような都合の良い解釈を市場全体が採用しているように見受けられます。

日本の国債金利が若干上昇していますが、それだけでは円安を抑制する要因にはならないことが先週の市場動向から明らかになりました。

対ドル相場:米金利低下傾向で下値追いに歯止め

対ドル相場を見ると、ユーロドルは若干下向きの傾向を示していましたが、水曜日に安値を付けた後、木曜日と金曜日に回復しました。中期と長期の移動平均線はデッドクロスを形成していますが、長期移動平均線が下降トレンドにある中でのデッドクロスは珍しい状況です。

全体として、チャート上はドル買いの傾向を示していますが、アメリカの金利が低下傾向にあることから、下値追いの動きに歯止めがかかっているように見えます。金利動向だけを見ればドル売りに傾く可能性もありますが、ユーロドルのチャートからは売りに傾く可能性が高いと判断されます。

ポンドドルも同様の傾向を示しており、レンジを下方に切り下げる動きが見られますが、決定的な動きには欠けています。

豪ドル米ドルは、豪ドルの相対的な強さを反映して、やや強めの中立的な動きを示しています。

CFD(S&P500):高値圏での推移

CFD市場では、SP500が注目されます。先週は上値を追う可能性が示唆されましたが、実際にはやや停滞した動きとなりました。しかし、チャート上では高値圏で推移していることが注目されます。金利低下傾向が続けば、アメリカ株式にはさらなる上昇余地があると考えられます。ただし、先週の安値を下回って安値で取引を終える局面が見られれば、一時的に様子見の姿勢を取る必要があるかもしれません。一方、高値で取引を終える場合は、買いのポジションを取る好機となる可能性があります。

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「FX ウィークリーテクニカルレポート」

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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