読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(米ドル/円)「円は対ドルで38年ぶり安値、次は165円が遠くに見えてくる可能性も」ハロンズ FX 2024/6/29

 

f:id:gaitamesk:20210907122100p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年6月28日 14時50分

円は対ドルで38年ぶり安値、次は165円が遠くに見えてくる可能性も 

米ドル/円、161円台へ

序盤は本邦当局者の円安けん制発言が聞かれたものの、6月21日の米製造業・サービス業PMIが健闘した影響が残り、米ドル/円は159円の高値圏でのもみ合いが続きました。その後、カナダやオーストラリアでのインフレ再燃を警戒する指標結果を受けてグローバルに金利に対し上昇圧力が加わるなか、月末・四半期末のフローも加わり、米ドル/円も161.274円までレンジ上限を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、トランプ氏なら債券自警団復活で米金利急騰リスク (2024年6月27日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

日米金利差は縮小しづらい

来週は、6月30日のフランス総選挙、米ISM製造業・非製造業景況指数、パウエル議長発言、米雇用統計とイベントが続くため、米ドル/円の道筋が多数想定されます。また、執筆時点では発表されていない、米個人消費支出の結果によっても、さらに見通しが複雑となる可能性はあります。米ドル/円プレーヤーにとって油断できない週になりそうです。個人的には、原油価格が落ち着いているほか、足許の米インフレ指標が落ち着いていることもあり、米インフレ率がFRBの目標である2%へランディングしていくとの見方が大崩れするとは考えていません。その点では、一連のイベントを通じて9月の米利下げ織り込みが少し進むと見ており、米ドルには調整圧力が加わりやすくなるのではないかと考えています。もっとも米経済の減速ペースも限定されているほか、グローバルなインフレ鈍化の進展ペースの鈍化もあり、米金利低下への圧力は限定されるため、米ドル安の勢いも限られるでしょう。

かたや日銀による国債購入減額を巡っては、植田日銀総裁は相応な規模と言っているものの、政府の金利負担が増加することを考慮すれば急速な巻き戻しにはなりづらく、日米の金利差が一気に縮小することにはならないと思われます。これらの点を踏まえると、米ドル/円は短期調整があっても下値を模索していくような展開は続かないでしょう。フランスの選挙結果や下げたところは買い拾うべきだと考えています。

165円が視界に入ってくる可能性も(テクニカル分析)

米ドル/円は165円も意識か。昨年末の140.255円を起点とする下値支持線にサポートされて、半年近い上昇基調が継続しています。チャネル上限の165円も視野入りするかもしれません。もっとも、足許の上昇ペースは速かったほか、チャネルの中間点に達したこともあり、158円付近までの調整も想定されます。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:158.000-164.000

7/1 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

対米ドルで円が38年ぶりの水準まで下げています。38年前と言えばバブル経済前夜と言った時期で、カンバックバブルと思っているのは私だけでしょうか。