このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆：株式会社外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平
動画でチャートを解説
メキシコ中銀は当面の利下げを見送る姿勢
■メキシコペソ円の状況
- 移動平均線が底堅い動きを示しており、8.70円付近に強いサポートが形成されている
- 週足チャートでは方向感がない中、8.80円の高値突破が焦点
■今後の見通し
- 8.80円の高値突破で、9.00円台への回復が期待できる
- ただし、9.00円まで上昇しても、再び上値が重たくなる可能性も
■メキシコ中銀の政策
- 政策金利を据え置くことを決定
- 4対1で利下げに反対する意見が優勢だった
- インフレ鈍化が続けば、利下げ検討の余地はあるが、即時の利下げはなさそうだ
■投資の留意点
- 値動きの変動リスクを軽減するためにドルコスト平均法の活用が有効
- 長期的な視点で取り組むのがメキシコペソ円への望ましい投資姿勢
■まとめ
- メキシコペソ円は8.70円付近の底堅さが継続しつつある
- 9.00円台の回復に向けて、8.80円の高値突破が鍵となる
- メキシコ中銀は当面の利下げを見送る姿勢で、値動きリスクには留意が必要
メキシコペソ円は底堅い動きを見せつつあり、9.00円台への回復が期待されるものの、中銀の政策動向次第で変動リスクにも留意が必要と分析されています。長期的な投資としてドルコスト平均法の活用が有効と考えられます。
メキシコペソ/円 日足チャート
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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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