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店頭FXの取引額は約18%増 短期売買で確定益を積み上げ 【外為どっとコム総研FX投資家調査2024年5月】

 

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株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。

店頭FXの取引額は約18%増 短期売買で確定益を積み上げ

一般社団法人金融先物取引業協会 FX投資家動向まとめ

USD/JPY(米ドル/円)取引額、約25%増

金融先物取引業協会が6月14日に公表した資料によると、2024年5月の店頭FXにおける取引金額は1113兆円だった。4月から18.1%増となり、4カ月ぶりに1000兆円の大台を回復した。USD/JPY(米ドル/円)の取引額が前月から24.9%増加したことが、取引額全体を押し上げた一方、前月に好調だったAUD/JPY(豪ドル/円)は19.9%減少し伸びを抑制した。また、月末時点の未決済ポジション合計は1.49%増加し約8.8兆円に留まり、個人投資家が比較的短い期間でポジションをクローズして利益を確定させた様子が窺えた。

取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順。

取引金額とポジション計:協会まとめ
図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円

株式会社外為どっとコムFX投資家動向2024年5月

個人投資家、JPY(円)高局面を逆張りで収益確保へ

FX口座数が約58万件である株式会社外為どっとコム協力の下、2024年5月のFX投資家動向を調査した。

【調査概要】

調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約58万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2024年5月1日6:00 ~ 2024年6月1日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)

FX取引における実現損益

FX取引における実現損益でプラスは59.3%、マイナスは40.6%となった。プラスは前月比10.7%ポイント改善。前の月のマイナス収支からプラス収支に転換した。個人投資家は政府・日銀の円買い介入や弱い米4月雇用統計でJPY(円)が上昇した局面で、JPY(円)売りを仕掛けて着実に実現益を積み上げたもよう。外為どっとコム社が公表している各通貨ペアのポジション比率では、政府によるJPY(円)買い介入前の4月28日時点のUSD/JPY(米ドル/円)ロングは34%、同ショートは66%だったが、5月5日にはUSD/JPY(米ドル/円)ロングは67%、同ショートは33%と短期間でポジショニングが反転した。

取引参加者の損益:外為どっとコム
図2.取引参加者の損益

通貨ペア別取引者数

通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・NZD/JPY(NZドル/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。

1位をUSD/JPY(米ドル/円)が独占している状態は変わらなかったものの、MXN/JPY(メキシコペソ/円)が4位へ浮上し、FXを手掛ける個人投資家が高金利通貨への物色を強めていたことが窺えた。

通貨別取引者数:外為どっとコム
図3.通貨ペア別取引者数

平均取引数量

FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.5万通貨(45Lot)と横ばいだった。

USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり6,300円の必要保証金(6/14時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約28万3,500円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(6/14時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万8,000円となる。

※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。

平均取引数量:外為どっとコム
図4.平均取引数量

口座の開設期間

取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均112カ月(9年4カ月)と、前月から縮小した。もっとも、直近、1年での最長付近に留まっている。

口座開設期間:外為どっとコム
図5.口座開設期間

FX投資の年齢分布

FX投資家の年代別では40代が31.2%と最多で、次に50代、30代、60代と続いた。40代と50代で6割を超えている。

取引参加者の年齢構成取引:外為どっとコム
図6.取引参加者の年齢構成

FX口座開設者動向

新規にFX口座を開設した投資家は、40代が26.9%、30代が26.2%で、この2つの年代が半数を占めた。以下、50代が21.1%、20代が14.3%となった。50代の口座開設者割合が増加している一方で、20代の口座開設者の割合が減少傾向であるのは気になる。

口座開設者の年齢構成口座:外為どっとコム
図7.口座開設者の年齢構成

まとめ

2024年5月の為替市場は、4月に続き政府・日銀によるJPY(円)買い介入が実施されたほか、弱い米雇用統計から151.852円までJPY(円)高が進んだ。しかし、日本の消費の脆弱性や国内自動車メーカーによる不正問題など、日銀が急いで利上げする局面にはないとの思いから、JPY(円)高局面では多くの個人投資家がJPY(円)売りを仕掛け、これが型にはまり収益を大きく伸ばした様子が窺える。このような投資行動からは、今後1・2カ月の範囲において、USD/JPY(米ドル/円)が152円を下回るような円高局面を想定する個人投資家はそう多くないと考えられる。


※過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB


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