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FX/為替「ドル/円、38年ぶりの高値更新 もはや上値に目途らしい目途なし」 外為どっとコム トゥデイ 2024年6月27日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年6月27日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼26日(水)の為替相場
(1):豪CPIは予想を上回る伸び
(2):財務官円安けん制発言も影響は瞬間的
(3):新築住宅販売件数は予想を下回る

▼26日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:東京市場では上値の重い展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

26日(水)の為替相場

期間:26日(水)午前6時10分~27日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪CPIは予想を上回る伸び

豪5月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.0%と市場予想(+3.8%)を上回り、6カ月ぶりの高い伸びとなった。インフレの上振れリスクを懸念している豪中銀(RBA)が8月にも利上げを再開する可能性が出てきたとの見方から豪ドル買いが強まった。なお、CPIの発表前にRBAのケント総裁補は「インフレ抑制に向けて必要なら追加引き締めも排除しない」と発言していた。

(2):財務官円安けん制発言も影響は瞬間的

ドル/円が160.20円台を上抜けて1986年ぶりの水準に上昇したことについて、財務省の神田財務官は「急速な円安の進行に深刻な懸念を持っている」「行き過ぎた動きには必要な対応を取っていく」として、円買い介入の再発動を辞さない構えを示した。最近の円安の動きが「一方向であることは間違いない」とも述べた。瞬間的に円が買われたものの、財務官の発言は円安を止めるには力強さに欠けるとの見方が広がると円売りが復活。ドル/円は160円台後半へ続伸、ユーロ/円も171.60円台を超えて1999年のユーロ発足後の最高値を更新した。なお、豪ドル/円は2007年11月以来の107円台目前まで上昇。ポンド/円はこの日、2008年8月以来の203円台に乗せた。

(3):新築住宅販売件数は予想を下回る

米5月新築住宅販売件数は年率換算61.9万件と市場予想(63.3万件)を下回った。ただ、前月分は63.4万件から69.8万件に大きく上方修正された。

26日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:東京市場では上値の重い展開

昨日のドル/円は160円台後半へ上昇して38年ぶりの高値を更新した。豪5月消費者物価指数(CPI)の上振れをきっかけに低金利の円を売る動きが強まると欧州市場で2カ月ぶりに160円台を回復。NY市場に入り、財務省の神田財務官が「円安を正当化する状況ではない」として市場の動きをけん制したが円安に歯止めはかからず、ドル/円は米長期金利の上昇を受けて1986年以来の高値となる160.87円前後まで上値を伸ばした。もはやチャート上にめぼしい上値ポイントは見当たらないことから、次の目途として165円や170円を挙げる声が多い。もっとも、本日は日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が一段と強まると見られ、東京市場では上値の重い展開が見込まれる。ただ、市場は引き続き神田財務官の去就に関心を寄せており、仮にこのタイミングで退任(交代)となれば円売り材料になる可能性が高い。本日発表されるとは限らない不確実なイベントではあるが注目しておきたい。NY市場では、このところ増加基調となっている米新規失業保険申請件数が発表される。市場は、利下げを巡り米労働市場の動向に敏感になっていることから結果に注目したい。なお、本日は米大統領選に向けて候補者のテレビ討論会が行われるが、現地21時からの予定で日本時間では明日午前10時からとなる。

注目の経済指標:米新規失業保険申請件数

注目のイベント:米債入札

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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