豪ドル/円今日の見通し「円買い介入への警戒感高まる　RBAは利上げの可能性も出てきた」2024/6/27

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・6月26日に発表された豪5月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.0%となり、前月（+3.6%）から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期（+4.1%）から鈍化したが市場予想（+3.5%）を上回った。

・NY原油先物市場は小反発。レバノンのシーア派組織ヒズボラとイスラエルの全面戦争が近いとの見方が相場を支えた。一方で、米エネルギー情報局（EIA）が公表した週報で、ガソリン在庫が予想に反して前週から積み増されていたことが上値を抑える要因となった。終値は前営業日比+0.07ドルの1バレル=80.90ドル（6月26日）。

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・6月18日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・6月13日発表の豪5月雇用統計は、雇用者数が3.97万人の増加と市場予想（3.00万人増）を上回った。また失業率は4.0％へ改善（前回：4.1%）、労働参加率は66.8%だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

円買い介入への警戒感高まる　RBAは利上げの可能性も出てきた

豪5月CPIが予想以上の上振れとなったことで、市場はRBAが近い将来利上げを行うとの見方を強めつつある。米連邦準備制度理事会（FRB）や欧州中銀（ECB）などの主要国の中銀が利下げを意識する中で、RBAは他国と異なる方向性を示す可能性が出てきている。ただし、豪ドルは資源国通貨という一面も持っている。米国をはじめとした主要国の経済が悪化すると資源需要の減退が意識されることから、豪ドルにとってはネガティブ材料となる。本日は豪州にて注目の経済指標の発表がないため、豪ドルは株価動向を睨んだ動きとなりそうだ。
また、米ドル/円が年初来高値を更新し、160円台後半まで上値を伸ばしている。4月に円買い介入が行われたとみられる水準を大きく超えているため、再び介入が実施される可能性が高まりつつあることは留意しておきたい。

想定される個別シナリオ

■米株価指数が上昇する
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒株価の上昇は資源需要増加を意識させる
⇒豪ドルは買われる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日欧米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。6時に豪ドル/円のRSIでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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