ドル/円、160円を前に伸び悩む…不規則な値動きに注意
東京市場のドル/円は、上値の重い展開。序盤は159円台後半で推移していましたが、実需のドル売り観測などから一時159.18円前後まで弱含みました。政府による円安けん制などもあって、その後の戻りも限定的となっています。
足元のドル/円は、160円を前にした高値警戒感と本邦政府・日銀による円買い介入への警戒感から伸び悩む展開となっています。一方で、日米金利差に着目した押し目買い意欲も強く、159円台を大きく割り込む様子でもなさそうです。なお、月末、四半期末が近づいており、前日のように突如158円台へ急落するなど不規則な値動きが生じる可能性もあるため注意が必要でしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が上向きで強気のパーフェクトオーダーは継続しています。160円を前に伸び悩んでいるためRSIが下向きとなっていますが、70ライン付近を推移していることから上昇圧力が途絶えたわけでなく底堅い推移が想定されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
6/25（火）
20:00 ボウマンFRB理事講演
21:30 カナダ5月消費者物価指数
22:00 米4月FHFA住宅価格指数
22:00 米4月ケース・シラー住宅価格指数
23:00 米6月消費者信頼感指数
23:00 米6月リッチモンド連銀製造業指数
25:00 クックFRB理事講演
26:00 米2年債入札（690億ドル）
26:15 ナーゲル独連銀総裁講演
27:10 ボウマンFRB理事講演
6/26（水）
08:35 ケントRBA総裁補講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
