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【見通し】ロンドン為替見通し=独Ifo改善予想もセンチメント重い、欧米高官の発言にも注目

ロンドンタイムは、17時に6月独Ifo企業景況感指数(予想:89.6/前回5月:89.3)が発表となる。改善が予想されているものの、月末30日に極右が躍進しそうな仏下院選挙を控え、政情不安から欧州株が重い動きとなりやすいなど、欧州通貨をめぐるリスクセントメントは重い。

 そのほか欧米当局者発言を追って現況での金融政策に対する見通しが方向づきそう。ドル相場の底堅さが多くの通貨の戻りを鈍くするなか、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が16時から欧州の金融関連イベントであいさつする。為替を強く方向づけるような見解が示されるとは思わないが一応留意したい。

 19時10分にはナーゲル独連銀総裁もデジタル・ユーロ関連の内容のようだが発言予定。「ECBは今後の金利軌道についてはなお慎重である必要」「利下げサイクルは必ずしも始まっていない」などと述べていた同総裁のタカ派姿勢をうかがわせるような部分がないか注目したい。

 一方、NY勢の動き出しにかけた時間帯になるが、21時30分にビルロワドガロー仏中銀総裁の講演も予定されている。来年までのインフレ目標達成に自信を持ち、政策金利をさらに大幅に引き下げる余地があると述べていたハト派姿勢の同総裁の現在の立ち位置を注視することになる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0792ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:4月16日につけた年初来安値1.0601ドル。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ