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ドル円今週の予想「ドル強気の流れ。一段の上昇へ。」FXチャート分析 2024/6/24



【ドル円週間予想】上値トライの動きが継続。

 日足は7手連続陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持しています。また、2手前の陽線が4/29の大陰線の実体(寄り付き:158.20)を上抜けた位置で終えており、新たな上昇トレンドに入った可能性が点灯中です。4/29に付けた直近高値160.21は1990年4月以来の34年振りの高値であり、同日の日銀介入により一旦は押し戻されて敬意を表する形となりましたが、日銀の介入後もトレンド自体は全く崩れておらず、現在も非常に強い状態を保っています。また、直近の2手の陽線が新たな上昇トレンド入りした可能性を示唆しており、一段のドル上昇に繋がる可能性が高いとみています。158円を割り込んで終えた場合は、4/29の陰線の実体内に再び入り込む形となり、“上抜け”がダマシとなった可能性が生じますが、この場合でも6/4に付けた154.55を直近安値とする短期的なサポートラインが157.40-50に位置しており、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。またこれを下抜けて終えた場合でも、昨年12月に付けた140.25を基点とする短・中期的なサポートラインが155.00-10近辺に位置しており、これを下抜けて終えない限り、調整下げの範囲内となります。介入警戒感はありますが、トレンドは一段の上昇の可能性を示唆しており、値ごろ感からのドル売りは控えた方がいいでしょう。また、介入が実施された場合でも155円を大きく割り込んで終えない限り、ドルの押し目買い方針が有効となります。21日、120日、200日移動平均線は157.14,152.17,150.38に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。

 一方直近の週足は、高値圏で引ける陽線引けとなり、この足が週足の上値抵抗であった158.20-30をしっかり上抜けて越週しており、新たな上昇トレンド入りした可能性が高くなっています。週初から160円超えをトライする動きが強まると見られます。また、160円台をキープして越週した場合は、158円台を基点とする新たな上昇トレンド形成の動きに入った可能性が高くなります。この場合はドル/円の一相場の傾向である5~7円に鑑みると163~165円が次のターゲットとなります。逆に可能性が低いと見ますが、155円を割り込んで終えた場合は、昨年12月に付けた140.25を基点として下値を切り下げて来たサポートラインを下抜けて、短期トレンドが変化して150~152円台にある、週足、月足ベースで見た強い下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は160.20-30,162.50-60,164.00-10に、下値抵抗は158.20-30,157.10-20,155.80-90,155.00-10にあります。31週、62週移動平均線は150.66と147.26に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

 今週の戦略はドル買いは159.10-20で押し目買い。損切りは157.90に置く必要があります。売りは今週いっぱい様子見が基本ですが、160.30に損切りを置くなら160.00-10で軽く試し売り程度に。浅い利食いも着実に。

 上値は、159.90-00,160.20-30にやや強い抵抗がありますが、全てクリアした場合は160.70-80,161.10-20,161.70-80,162.20-30,162.50-60の抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、先週末の値動きの中で159.50-60に軽い抵抗が、159.10-20に強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、この下の158.80-90,158.50-60,158.10-00の抵抗を全て下抜け、158円台を割り込んで終えた場合は、新たな上昇トレンド形成入りした可能性を打ち消して“ニュートラル”な状態に戻します。157.40-50の抵抗も下抜けて終えた場合は調整下げ局面入りの可能性が生じますが、この場合でも155.00近辺に昨年12月に付けた140.25を基点とするサポートラインが位置しており、これを大きく割り込む可能性は低いと見ています。

© 2024 オフィスフレア/川合美智子
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