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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「仏選挙動向に一喜一憂、英国にも飛び火する危険も」ハロンズ FX 2024/6/23

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年6月21日 12時45分

仏選挙動向に一喜一憂、英国にも飛び火する危険も

円安でユーロ/円・ポンド/円はじり高

ユーロ/円とポンド/円も底堅い展開。フランスの政治的混乱が加速せず投資家のリスクセンチメントが少し改善して、円が売られやすい地合いとなったため、ユーロ/円は170.30円台、ポンド/円は201.30円台まで各々レンジ上限を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、日銀砲、円高の流れはこれからか (2024年6月20日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

戦々恐々、仏格下げやEU離脱の現実味増すのか

来週末の30日に仏下院議員選挙の第1回目の投票が実施されます。直近の世論調査では、極右の国民連合(RN)の予想得票率は33%と第1党に躍進する見込みです。これにRNとの連立に意欲的な保守の共和党の予想得票率を加えると凡そ37%に達するとのことです。また、左派連合が27%で続き、マクロン大統領の与党連合は18%と大差をつけられています。仮に、国民連合政権や左派連合が誕生したときは、マクロン大統領が導入した年金改革の撤廃や付加価値税の税率引き下げなど、拡張的な財政政策からフランスの格付け見直しやEU離脱が現実味を増す可能性はあります。

仏国債市場の動揺は小康状態ではあるものの、潜在的な不安が燻る中で、ユーロは上値の重い展開が見込まれます。対円では底堅さを維持しているものの、急に梯子を外される危険はあり下方向に対する警戒心は怠れません。円安を手掛かりに買いでついていくとしてもストップをこまめに設定して、いつでも反転できるように心掛けたいと考えます。

仏下院選挙

ユーロ/円はダブルトップの形成には注意。トレンド的には5日移動平均線に支えられて右肩上がりの推移が続き、次は171.00円トライが期待される格好になっています。しかし、6月3日の高値(170.886円)付近で上値を抑えられるようだと、短期的にはダブルトップ形成が意識されて調整含みの展開も考えられるため、先ずはこのレベルを無難に通過できるかどうかに着目したいです。ここをクリアに抜けてくれば、次は4月29日高値の(171.602円)や心理的節目の172.000円が視界に入りそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:167.500-172.000

明確な売り材料見当たらず、消極的な買い回転

政策金利が5.25%で据え置かれた金融政策委員会において、据え置きは微妙だったとの受け止め方が市場で広がり、英中銀が夏の終わりまでに利下げに踏み切るのではとの見方が少し高まっています。インフレ率は2.0%まで低下しているものの、サービス分野のインフレ率は5.7%と高止まりしていますが、この二つのインフレ率を巡り見解が分かれているようです。どちらが正しいのかは、今後発表される物価指標を確認する必要はありますが、早ければ8月にも利下げに踏み切るとの見方は、この先も燻りポンド/円の上値を抑制する要因となる可能性はあります。また、フランスでのポピュリズムの躍進を受けて、英国の選挙情勢も不透明感が増しつつあり、フランス選挙戦の行方も警戒したいです。もっとも、円安バイアスが強い中で、売り仕掛けするには手掛かりが少ないため、目先は上昇トレンドに乗って買い回転でついていくしかないように考えています。

ポンド/円は、4日に197.20円付近まで調整した後は、21日移動平均線にサポートされて201円台まで水準を戻しています。6月14日上髭を伸ばした陰線が出現したときの高値である201.616円が当面の上値メドとなり、ここをスムーズに越えられるかどうかがポイントになりそうです。上抜けできれば、3日高値(200.643円)と4日安値(197.196円)の下落幅の倍返しとなる、204.090円を目指して下値を切り上げて行くのではないでしょうか。逆にこの付近で上値を抑えられた時には、199.00円付近までの調整が意識されそうです。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:198.000-204.000

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一言コメント

岸田首相が電気料の補助の一時的再開や年金生活者への給付金などの物価高対策を表明する見通しのようです。ありがたいことですが、政策が小出しになっている感は否めません。もっとも、岸田首相や与党側も小出しでも総選挙まで政策を出し続けないと、マイナスのイメージを変えられない事情もあるのでしょう。

 
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