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「FX取引での高レバレッジは危険!?みんなは何倍で取引きしているの?」FXの質問・疑問を解説 2024年6月22日号

さて、FXをこれからはじめる方も、はじめたばかりの方も、FXでの「高レバレッジ」は危険で、高レバレッジで取引きするとロスカットになると何となく聞いたことはあるのではないでしょうか?現在、個人口座の場合、最大レバレッジは25倍と決められています。

何となくの知識でFX取引をスタートすると、あとあと大失敗する可能性もあるので、今日は「ロスカット」と「高レバレッジ」の関係について知っておいて欲しい情報を簡単にまとめてみました。

ご存じの方も多いと思いますが、ロスカットとは、取引中に一定の水準まで損失が膨らんだ時に、ポジションを自動的に強制決済する仕組みのことです。
ロスカットは自分の意思とは関係なく、実行されるため、ネガティブなイメージを持たれる方も多いのです。
とはいえ、ロスカットがないと損失は更に拡大する可能性もあるため、大損失を防ぐために重要な仕組みとも言えます。

では、前置きはここまでで、高レバレッジでFX取引きをすると、ロスカットになる可能性が高いと解っているのであれば、レバレッジが高くならないようにすればいいのではないでしょうか?
言うのは簡単ですが、FX初心者さんは理由はわかっていても、その仕組みが実はわからないという方も多いのです。
そもそも、どうなるとレバレッジが高い状態となるのでしょうか?
ここでは難しい数字は一旦置いといて、視覚でわかりやすいように説明します。
まず、こちらの図を見てください。

 

AとBの2つのFX口座を用意しました。
どちらの口座にも同じ金額のお金が入っていて、そのうちの一部のお金を使ってドル/円を買っているとします。白の部分がFX口座に入っているお金で、そのうち紺色の部分を取引に使っているお金(保証金)とします。
パッと見てわかるように、Bはお金(保証金)を沢山使っているようですね。
Aに比べて、たくさんドル/円を買っているということです。
では、AとBなら、どちらがレバレッジは高い(ロスカットになりやすい)でしょうか?

これは簡単ですね。そうです。Bの方がレバレッジは高いです。


もう1つ質問です。
今度はAもBも紺色の面積は大きさが同じなので、同じ金額を保証金として取引に使っているようです。ただ、BはAに比べて随分と余白(FX口座に入っているお金)が小さいです。
AとB口座はどちらがレバレッジは高い(ロスカットになりやすい)でしょうか?

正解はこちらも同じくBの方がレバレッジは高いです。
つまり、Bの方がロスカットになりやすいと言えます。

勘違いされる方も多いのですが、一般的にレバレッジは「10倍で買います」といった具合に取引時に自分で倍率を決めるものではありません。FX口座内にいくらお金が入っているのか、またどれだけポジションを持っているのかなど、口座の状態によって倍率は変わってきます。
お金に余力を残して、なおかつポジションも少な目に持てばレバレッジは低くすることができますし、逆にお金に余力を残さず、ポジションを沢山持てばレバレッジは高くなります。

何を伝えたいかと言うと・・・つまり、調整が可能なので、ロスカットになりづらい状態にするのか、それともなりやすい状態にしてしまうのかは自分次第なのです。
※レバレッジの仕組みは各FX会社により異なる場合があります。詳細は各会社のホームページを参照ください。

それでも、「高レバレッジ」に魅了されてしまうのは、「早く大きく資産を増やしていきたい」という焦りからかもしれません。
ポジションを沢山もっていればいるほど、うまくいけば大きなお金が入ってきます。ただ、それと同時に大金を失う可能性もあります。
大事なのは手っ取り早く稼ごうとせず、お金を守りながら育てることです。
高レバレッジに魅力を感じる気持ちもわからなくもないですが、レバレッジとは上手に付き合う必要があります。

では、レバレッジ何倍が適切なのでしょうか?
これは取引手法やトレードスタイルによっても変わってくるので、はっきりした答えはありません。はっきりした答えがないから、「最大で25倍とは言え、何倍くらいになると高レバレッジになってしまうのか」「何倍くらいなら、ゆとりをもって取引ができるのか」と、イメージしづらいのでしょう。
ただ、特に取引に慣れていないFX初心者の方は、どんなに高くてもレバレッジ5~10倍に収まるよう意識することをオススメします。

ちなみに、外為どっとコムのFX口座「外貨ネクストネオ」における2023年の個人投資家の平均レバレッジは3.7倍程度、2022年は4倍程度です。
※外為どっとコム総合研究所が発行している「外為白書」より参照

想像以上に高いでしょうか、それとも低いでしょうか。
まわりと同じようにFXトレードをしようとは言いませんが、1つのFX豆知識として知っておいて損はないでしょう。

話が長くなってしまいましたが、ここまでが一般的なFXにおけるレバレッジとロスカットの知識です。もう一息、最後までお付き合いください。
せっかくなので、外為どっとコムのFX口座「外貨ネクストネオ」の口座照会を使って、少し踏み込んで説明します。

口座照会からは今どれくらいのお金が入っていて、いくらを保証金に使っているのか、いくら損益が出ているのかなどが一目でチェックできます。

※口座照会の画面構成は取引ツールや、FX会社ごとに名称などが少しずつ異なります。

さて、レバレッジは自分で調整が可能とお伝えしましたが、「今どれくらいのレバレッジで取引しているのか」は右下の実効レバレッジから確認できます。
計算式は割愛しますが、実効レバレッジとは実質的なレバレッジで、FX口座に入っているお金とポジションをもとに算出されます。
この画像を見ると「3.47」とありますので、いま時点のレバレッジは3.47倍程度ということになります。
これだけ見るとどうやら、無茶をせずリスクを抑えた取引が出来ているようです。
※実効レバレッジは持っているポジションで発生する損益額の影響をうけます。

続いて、左の下から2番目の有効比率です。有効比率はとても重要で、この数値がロスカットレベル(初期設定は、100%)を下回るとロスカットの対象となります。「721.33」とありますので、721%程度ということです。
ロスカットまでは余裕がありそうだと何となくわかりますが、はたして実際にあとどれくらいの金額の損が出たらロスカットされるのでしょう?

その目安となるのが、有効評価額ロスカット基準額です。
有効評価額がロスカット基準額を下回るとロスカットされます。
この画像を見ると有効評価額からロスカット基準額を差し引いた金額が430万円くらいなので、今の口座状態から判断すると、あとこの金額くらいなら、マイナスが出てもロスカットされずに持ち堪えることが出来ると1つの目安にすることができるでしょう。
※有効評価額もロスカット基準額も変動する可能性があります。

為替相場は刻々と変わりますし、それに応じて、ポジションで発生している損益も変動します。また、FX取引に必要な保証金も固定ではないので、相場状況に応じて変化します。なので、ハラハラドキドキしない資産運用を心がけてください。
実はそれが、FXを長く続ける重要ポイントです。


FX口座の状態がどうなるとレバレッジが高くなってしまうのか、またどうすればロスカットになりづらくなるのか、最後まで読んでいただけた方なら、きっともう大丈夫ですね!?

いかがでしたか?ロスカットとレバレッジについて、「何となくの知識」が少し整理できたでしょうか。このFX便りが皆さんのFXトレードにお役立ていただければ幸いです。

 
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