株式会社トレジャリー・パートナーズ社が日経平均株価と米株市場についてまとめたデイリーレポートです。
前営業日の日本株式市場の振り返り
19日の日経平均株価は小幅に続伸、前日比+88.65円、+0.23%となる38,570.76円で大引け。
好調な米国株式市場の動きをうけて日経平均株価は時間外で上昇、前日の終値より172円高い38,654円で寄り付き。
勢いそのままに序盤に38,798円まで上昇したが、ここが当日の高値となり次第に上値が重くなり38,705円まで下押して前場クローズ。
後場に入ると米国祝日を控えて手仕舞い売りが優勢、13:30頃に38,550円を割り込むと勢いを強め38,453円まで下落する局面も見られた。ただ終盤は大きく買い戻され38,571円まで値を戻してクローズ。
当日は円安が進んでいたことや、香港の主要株価指数が大幅上昇となったことも、日経平均株価を支えた印象。
業種別では引き続き自動車と銀行に持ち直しの動きが見られており、これがリスクセンチメントを好転させている印象。電気機器、機械、精密機器などその他の製造業は銘柄によってまちまちの動き。
個別の大型株では半導体銘柄のアドバンテストが+57.5円、ソフトバンクグループが+19.6円それぞれ日経平均株価を押し上げた一方、東京エレクトロンが▲26.5円、同指数を押し下げた。
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に38,364円で取引されており、20日の東京株式市場は下窓をあけてオープンしそうな状況。
前営業日の米国株式市場の振り返り
19日の米国株式市場はJuneteenthで祝日。
以下の表は18日の米国株式市場の動きをまとめたもの。
なお米国の主要株価指数は時間外で小動きながらも底堅い値動きが見られている。その他のマーケット情報として、英国5月CPIが前年同月比で総合+2.0%、コアが+3.5%と特にコア指数における根強いインフレ圧力が確認された。
またブルームバーグが、「欧州委員会がフランスやイタリアなど域内の7カ国に対し、財政規律違反の是正を求める過剰赤字手続きを開始した」と伝えたが、現在のところ相場への影響は限定的に留まっている。
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本日の注目点
①祝日明けの米国株式市場の反応。昨日は米国祝日で小動きであったが、本日から売買が丅発になることが想定される。過去最高値を更新しつづける米国の主要株価指数に死角はないのか?特にAI、ハイテク関連の株価に注目したい。
②米国の経済指標。本日は米国5月住宅着工件数、建設許可件数、6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数など多くの指標発表を控えている。1つ1つを細かく見るというよりは米国経済の全体感を掴むイメージで見ていくのが良いだろう。
③先進各国の金融政策決定会合。スイス、ノルウェー、英国の金融政策決定会合が予定されている。それぞれ政策金利の据え置きが想定されるが、他国への影響度の大きい英国、投機的なフローの多いスイスに関して警戒感は強まっており、注目してみておきたい。
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