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ドル/円は更なる上昇を意識!米経済悪化でも大きな下落要因にはならない【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

 

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2024年6月19日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

フランスはマクロン大統領が解散総選挙を宣言し、今月末と7月7日にフランスは下院の選挙となりました。 
マクロン大統領は2027年まで任期があるので続投ですが、欧州議会選挙での大敗を機に、国民に真を問う、という名目で解散総選挙に踏み切ったようです。 
フランスの事前調査ではマリーヌ・ル・ペン氏率いる国民連合が与党になるのではないかと事前調査で判明し、今月からユーロが下落傾向です。 
マリーヌ・ル・ペン氏率いる国民連合が与党となれば、極右政党であることから、フランスファースト主義に傾斜を強めます。移民反対、ウクライナ支援反対派、緊縮財政反対派です。フランス国債の下落をはじめ、欧州不安が勃発します。EU離脱の可能性も浮上しますので、あらゆる箇所でリスクオフのポテンシャルが高まりつつあると考えます。 
このグローバルインフレは、世界各国で国民を苦しめました。現在、世界中の与党は支持率が低迷傾向にあり、政局が反転しそうな国が多いです。フランスもその一つでしょう。日本も岸田政権の支持率は過去最低となっているのは、苦しいインフレ経済による国民の不満が全てだと考えます。この動きはまだしばらく止められないのかもしれません。

スイスは年初から上昇を帳消しするのか? 

出所:TradingView

ドル/スイスフランのチャート日足分析から入ります。 
今月はスイスフランが強いです。ドル/円も上昇しておりますが、スイスフラン/円はさらに上昇しています。 
日足は今年の1月から大きく上昇しておりましたが、先日TOPをつけて反落中です。 
目先、50%の半値押しがターゲットの一つです。 
戻り売りを狙うならば、38.2%でレジサポラインとなっていた0.8885付近でしょうか? 
過去に何度も機能したレジサポラインですので、ここへの戻りは追加の売りも入れたいポイントでしょう。 
ストップは0.8990ラインよりも上に置いて、下値拡大を狙った損小利大トレードが良いかと考えます。 
また明日、3ヶ月に一度のスイス中銀が金融政策を発表します。 
事前予想は利下げなしとなっておりますが、アナリストの予想ですと、利下げと現状維持、かなり半々に近い形だそうです。 
よって、そこまでサプライズにならないかもしれませんが、利下げの可能性も多少あり、それらも織り込まれている可能性が高いとも考えます。 
個人的には利下げしてもしなくても、このイベントをきっかけにさらに上昇するのではないかと予想しております。 
イベント通過待ちにて、欧州からスイスに資金が逃避再開となると考えているからです。 
またスイスは直近2ヶ月連続でCPIが前月比ベースで+0.3%と急速にインフレ傾向になりつつあります。 
このペースは年率換算で3.6%を超えますので、中央銀行からすると注意したい数字です。 
連続利下げによる金融緩和効果がすぐに現れた形ですので、利下げにはそろそろ限界があるのではないかと考えております。米経済指標も悪化傾向ですし、今年の上昇幅を全て消しにくるのではないかと予想しております。

ドル/円は結局上昇か?

出所:TradingView

続いて、ドル/円4時間足分析に入ります。 
先週の金曜日の日銀の発表には驚かされました。 
向こう1-2年国債買い入れ額の減額について、次回の会合で協議していきたいという方針を発表しました。 
減額して、さらに最大2年も金融緩和を続けるのか!?? 
欧米と1周回ってさらに周回遅れとなりそうです(笑)2年も経過すれば、欧米の利下げサイクルは終わり、再び利上げサイクルにもなりかねません。 
つくづく日銀のノンビリ具合には呆れてしまいました(笑) 
よって、ドル/円だけでなくクロス円も含めて更なる上昇を意識したいと思います。 
日銀が政策金利を年内引き上げたとしても、1回程度。 
0.00%→0.10%になるのみですので、全くもって軽微でしょう。 
NISA買いも円安傾向から世界の株式市場はさらに上昇しているように日本人投資家側からは見えている状況です。 
グローバルに資金が毎月数千億〜1兆円と流れている試算も発表されていることから、この流れはまだまだ当面止まらないと考えます。 
さて、話はチャートに戻しますとこれらのファンダメンタルズを加味して4時間足を見ていきます。アセンディングトライアングルは継続と予想し、目先158.25円を超えていくと予想します。 
ここを超えますと、159円手前まで上昇でしょうか? 
そして、次の押し目がこの158.25円のネックラインとなるわけです。 
この値動きシナリオを前提にトレードを進めていく予定です。 

米国経済指標悪化も、もはや大きな下落要因にならない?

昨日も米国の小売指標は事前予想よりも悪化傾向で発表されました。CPIやPPIもしっかりとインフレ率が低下傾向になったのにも関わらず、ドル/円は相対的に上昇しています。 
これが現状の値動きと受け止めるしかないでしょう。また昨日の報道によると、植田総裁は来月の日銀で利上げの可能性についても言及されたそうですが、円高にさほど振れていません。前述した通り、0.00%→0.10%は軽微であるという市場の反応でしょうか。 
よって、ドル/円は米国経済の経済指標が緩やかな低下傾向である場合でも上昇していくシナリオを意識してトレードしていく方が良いと考えます。 
基本的には4時間足チャートに記載したトレンドライン2本を意識して、それぞれ、そこが押し目買いのタイミングだと考えて買いトレードを繰り返していく予定です。 

  

【ひろぴー氏出演動画】

 
ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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