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【ドル円予想】ドル買い優勢?各国の政策金利と米インフレ指標で揺れる相場 2024/6/17(月)井上義教

 

各国の政策金利や物価動向、米国のインフレ状況など不透明な要素が多く難しい相場環境【明快!テクニカルレビュー】

動画配信期間:2024/06/17~2024/09/17

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「ポイント要約」

FX
ドル円
上値が限界に近づいているが売りではない印象
ユーロ円
上値の重さが目立つ
ポンド円・豪ドル円
拡散的な動き
対ドル(ユーロ・ポンド・豪ドル)
チャート的にはドル買い優勢だがはっきりとは言えない状況
CFD
S&P500
上昇トレンド継続、チャート的には買いシグナルを示している

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:27 ドル円:上値の限界感も売りとは言い切れない
1:24 ユーロ円:上値の重さが目立つ混沌とした相場
2:07 ポンド円・豪ドル円:決め手に欠ける拡散的な動き
3:09 日銀の政策議論:市場の判断に委ねられたアクセルの踏み方
3:30 対ドル通貨:ドル買いが優勢も、はっきりとは言えない
6:12 株式市場:金利低下が上値余地を広げるも、方向感は掴みにくい
6:51 CFD(S&P500):上昇トレンド継続、買いシグナル点灯中
7:37 まとめ:不透明な相場環境下での心構え
8:02 【PR】口座開設特別キャンペーン

動画の要約・まとめ

ドル円:上値の限界感はあるが、売りとは言い切れない

現在の相場は、各国の政策金利の変更やCPI、PPIなどの経済指標の発表により、方向性が定まらない難しい状況となっています。まるで、どのようにして決着をつけるのかわからないような、そんな印象を受けます。

ドル円の値動きを確認すると、水曜日には下ヒゲ、金曜日には上ヒゲが出現し、上値が限界に近づいているようにも見えます。しかし、陽線で高値引けしているという事実もあり、このチャートだけを見ると売りではないのかなという印象を受けます。MACDもゴールデンクロスに近い動きを示していますし、そんな感じがしますね。

ユーロ円:上値の重さが目立つ混沌とした相場

一方、ユーロ円は混沌とした状況で、先週は中期移動平均線が横ばいに推移する中、2度上値を試しましたが、跳ね返されて木曜日は陰線、金曜日は安値もありましたが、結局は十字線に近い引けとなりました。2円以上の幅で動いており、高値で買った人も安値で売った人も、傷ついて痛んでいるような状態で週を終えたと言えるでしょう。ドル円とは違い、ユーロ円は上値の重さが目立つ週になったと思います。

ポンド円・豪ドル円:決め手に欠ける拡散的な動き

ポンド円も罪作りな動きで、序盤は堅調に推移し、木曜日、金曜日と上値を切り上げていましたが、木曜日は十字線、金曜日は下値を切り下げるなど、拡散的な動きとなりました。実体線は安値引けでしたが、少し長めに見るとちょうど中央付近での引けという感じです。

豪ドル円も拡散型の動きで、金曜日は上下に振れましたが、十字線引けとなり、いずれも決め手に欠ける印象です。方向感が出ているのはドル円だと思いますが、それでも2週間、3週間かけて少し円安に動いただけのレベルで、上下のヒゲを考えると、ポジションを持ち続けても収益には繋がりにくそうです。

日銀の政策議論:市場の判断に委ねられたアクセルの踏み方

日銀は国債の買い入れ減額について議論していますが、緩和姿勢は維持しており、アクセルの踏み方をどの程度調整するかは市場参加者の判断に委ねられているようです。

対ドル通貨:ドル買いが優勢も、はっきりとは言えない

対ドルでは、ユーロドルが先週安値引けとなり、売りかと思われましたが、週初は安値スタートの後、水曜日に大きく戻しました。ショートポジションを持っていた人は買い戻しを余儀なくされたでしょう。その後再び売られ、安値引けとなりました。チャート的には、短期と長期の移動平均線がデッドクロスを繰り返し、実体線も安値圏で推移しているため、買いではなく売りだと思われます。ただ、米国の金利が低下傾向にある中、ドルを買うのには抵抗があったかもしれません。

ポンドドルはユーロドルと似た動きで、長期移動平均線の上に位置していますが、連続陰線で買いの勢いは失われた印象です。

豪ドル米ドルも連続陰線で上値の重さが目立ちます。米国の金利低下を考えると、ドル買いには抵抗感があったのかもしれません。

ドルが最も強いのはユーロドルで、これはドルの強さに加え、ユーロの弱さも影響していると考えられます。ユーロ円のチャートを見ると、ユーロ安・ドル高という構図で、ユーロドルが最も弱く見えます。ただ、ユーロドルの売りの流れがポテンシャルを伴ったものかどうかは分かりにくいですね。金曜日も安値を更新せずに済んだ人は多いかもしれませんし、週明けに何事もなく戻る可能性もあります。チャート的にはドル買いが優勢のようですが、はっきりとは言えない状況です。

株式市場:金利低下が上値余地を広げるも、方向感は掴みにくい

米国株は益利回りベースで割高感がありましたが、金利低下により上値余地が広がったのかもしれません。日本株も金曜日は戻しましたが、その後夜間で売られるなど、方向感は掴みにくい状態です。チャートを見る限り、対ドルではドルが強いのかなという印象を受けます。

CFD(S&P500):上昇トレンド継続、買いシグナル点灯中

CFDのS&P500については、益利回りと長期債利回りを比較して割高感がありましたが、米国の金利低下により、株価の上値余地が広がったと考えられます。木曜日、金曜日は下ヒゲを伴う高値引けとなっており、3本の移動平均線がいずれも上向きで、実体線も高値圏で推移しています。長期的にも上昇トレンドが継続しているため、高値警戒感に惑わされる必要はないでしょう。チャート的には買いシグナルを示していると判断できます。

まとめ:不透明な相場環境下での心構え

現在は政策金利や物価動向、米国のインフレ状況など不透明な要素が多く、難しい相場環境だと思います。しかし、あまり振らされずに、損切りも早めに入れて、しっかりと利益を守ることが大切だと考えます。

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「FX ウィークリーテクニカルレポート」

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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