メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 ：2024年6月14日16時00分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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豪ドル/円チャート（日足）
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は一時104円台後半へ上昇
週初10日は原油高などを背景に103.00円台から103.80円台へと上昇。12日には米5月消費者物価指数（CPI）の鈍化を受けてドル安・豪ドル高に振れた上に、米国株がハイテク銘柄を中心に大きく上昇する中で104円台を回復。13日に発表された豪5月雇用統計は雇用者数が予想を上回るなどまずまず良好な結果でしたが、104.60円台で失速。それでも、14日は日銀が事前に報道があった国債買い入れの減額を先送りにしたことで104.80円付近まで上値を伸ばしました。ただ、4月29日に付けた11年ぶり高値の104.95円を前に伸び悩むと、政治リスクを背景としたフランス株安などを受けて104円台前半へと上げ幅を縮小。14日17時時点で104.35円前後で推移しています。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはRBA
今週は18日に豪中銀（RBA）が政策金利を発表します。市場は4.35％に据え置くことをほぼ確実視しており、関心は声明文で示される今後の政策スタンスに向けられています。前回5月の会合で利上げを検討したことが議事録から明らかになっており、今回の声明にもタカ派色が滲むのか、あるいは前回同様、利上げにも利下げにも距離を置く中立スタンスを強調するのかによって豪ドル/円の反応が分かれることになるでしょう。市場は、RBAが当面政策金利を据え置いた上でいずれは利下げに転じると見ているため、声明がタカ派的と受け止められた場合のほうが豪ドルの反応は強くなりそうです。
当面の豪ドル/円見通し
予想レンジ
103.000円～105.500円
基調
底堅い
当面の注目ポイント
☆6/18 RBA政策金利
・主要国株価、国際商品価格
経済指標・イベントの結果について
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お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員神田 卓也（かんだ・たくや）
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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