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ドル円、日銀会合で取引した結果|トレード根拠も解説(今日から来週のFX予想)2024/6/14

 

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

今日のドル円  テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)

日銀会合

日銀会合の結果を受けてドル円相場は大きく変動した。一時158円台を突破したものの、その後は上値が重く157円前半まで押し戻された。
日銀は金融政策を据え置きを決定。また、事前報道にあった国債買い入れの減額については次回会合で具体的な減額計画を決定」としてことで市場は「失望の円売り」となった。植田日銀総裁の記者会見でも、追加利上げの判断は経済・物価指標次第であり、利上げに慎重な発言があった。
この日銀の動きを受けて、ドル円相場は158円の上値が重く、156円台前半が下値サポートとなっている。テクニカル的にも156円台が押し目買いのポイントと分析されている。一方で、更なる円高局面では戻り売りのチャンスも窺える。
今後の注目点としては、6月18日に発表される米国の小売売上高や工業生産、同日の日銀の国債買入れオペがある。これらの経済指標次第でドル円相場が変動する可能性がある。

リアルトレード

日銀会合当日の相場で158円台への突破を捉えてドル円の買いポジションを構築した。158円付近は以前からゴールデンウィーク頃から上値抵抗として意識されていた水準で、さらにその上は「真空地帯」となっていたため、突破後はさらなる上昇が期待できると判断した。
実際の取引履歴としては、5分足チャートで15時前に158円を突破した局面で買いエントリーを入れ、その後の値上がりに乗ることができた。しかし、15時半の植田日銀総裁の記者会見を前に、下落リスクを考慮して決済タイミングを検討した。
真空地帯であるにもかかわらず、ここで決済した理由は主に2つ。1つは、記者会見で何か発言があれば一気に下落する可能性があるため。もう1つは、今日の最初のトレードだったこともあり、既に目標とする利益を確保できていたため。
結果として、約100pipsの利益を確保できた。通常はテクニカル分析に基づいてトレード判断をしているが、ファンダメンタルズの影響が大きい今回は、そうした分析も交えつつ、タイミングやリスク管理の視点から決済のタイミングを検討した。

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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