ドル/円、157円台へ巻き返し…米5月PPIや新規失業保険申請件数に注目集まる
東京市場のドル/円は、157円台へ持ち直す展開。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けたドル買い戻しの流れを引き継ぎました。欧州市場には157.31円前後まで強含み昨日の米5月消費者物価指数(CPI)を受けた下落幅の全戻しとなりました。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、利下げ開始を正当化するには「確信を得られていない」として「労働市場や経済成長、インフレに関するデータを総合的に判断する」と表明しました。今夜は米5月生産者物価指数(PPI)や新規失業保険申請件数が発表されます。引き続き今後の利下げ時期を巡り、ドルは米経済データの結果に敏感に反応すると見られます。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線と20日線が前日にデットクロスを形成しましたが、どちらも上向きで下値支持として機能しています。RSIが50ライン上で上向いていることからも上昇基調が継続していると判断できるため157円台の上値を試す展開となりそうです。仮に反落したとしても移動平均線を支持に底堅い推移が想定されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
6/13(木)
16:00 ミュラー・エストニア中銀総裁講演
18:00 ユーロ圏4月鉱工業生産
21:30☆米5月生産者物価指数
21:00☆米新規失業保険申請件数
25:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、イエレン米財務長官講演
26:00 米30年債入札(220億ドル)
----- G7首脳会議(~15日)
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。