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ペソ円、じわじわ下落続く…いま冷静に状況を確認するとき【知っトク!メキシコペソ】2024/6/12

 

このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。

執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平

動画でチャートを解説

ペソ円、ドルコスト平均法の視点を持つ価値

メキシコペソは、歴史的な急速なペソ安の状況が継続しています。テクニカル分析の観点から見ると、ペソ円は8.4円付近で下げ止まっていますが、移動平均線は3本とも下向きで、RSIも30ライン付近に位置していることから、売り圧力が非常に強いことがわかります。

仮に8.4円を明確に下抜けた場合、まずは年初来安値の8.2円台、さらには昨年12月の安値である8.1円台まで下落が拡大する可能性が十分に残されていると見られます。ただし、これはテクニカル分析での判断であり、今後ファンダメンタルズ面での情報や動きが出てくれば、状況が変化する可能性もあります。

■大幅下落の要因
ペソ円がこれほど大きく下落した要因は、メキシコの大統領議会選挙で与党が2/3以上の議席を獲得したことです。これにより、司法の独立性を損なって一連の憲法改正を迅速に進めることができる道が開けたと見られ、投資家の懸念からペソ売りが進みました。

今後も、次期大統領のシェインバウム氏の改革に関する新たな発言などが出てくると、ペソは敏感に反応すると思われます。そのため、不安定な動きになる可能性があり、引き続き情報を注視する必要があります。

■長期目線での取引について
一部では、大統領選への反応が行き過ぎではないかという見方もあり、ペソを買い持ちでもよいのではないかという意見もあります。ペソは高金利通貨であり、現在の政策金利は11%台です。長期目線でスワップポイントを貯めていく取引が有効だという考え方に変わりはないでしょう。

こういった状況でペソを安いと見て長期目線で取引する場合は、ドルコスト平均法で定期的に買い増していくことで、購入平均単価を平均化し、リスクを軽減することができます。短期売買は考えにくいですが、長期目線での取引ならば、ドルコスト平均法を用いてリスクを管理するのが良いでしょう。

メキシコペソの今後の取引・運用を考える上で、これらの点を参考にしていただければと思います。

メキシコペソ/円 日足チャート

メキシコペソ円 日足

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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