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FX/為替「ドル/円、米雇用統計ポジティブ・サプライズ 157円台半ばに上値抵抗」 外為どっとコム トゥデイ 2024年6月10日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年6月10日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼7日(金)の為替相場
(1):中国は予想を上回る貿易黒字
(2):独鉱工業生産は予想を下回る
(3):米雇用統計受けてドル全面高
(4):ECB総裁「スムーズに進むとは限らない」

▼7日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:156円台前半は下値支持/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

7日(金)の為替相場

期間:7日(金)午前6時10分~8日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国は予想を上回る貿易黒字

中国5月貿易収支は826.2億ドルの黒字だった。輸入の伸びが鈍かった一方で輸出が予想以上に伸びたため、黒字額は市場予想(721.5億ドル)を上回った。

(2):独鉱工業生産は予想を下回る

独4月鉱工業生産は前月比-0.1%と市場予想(+0.2%)を下回った。独4月貿易収支は221億ユーロの黒字だった(予想227億ユーロの黒字)。

(3):米雇用統計受けてドル全面高

米5月雇用統計は、非農業部門雇用者数が27.2万人増と市場予想(18.0万人増)を上回った一方、失業率は4.0%と前月から横ばいの市場予想(3.9%)に反して2022年1月以来の水準に悪化。平均時給は前月比+0.4%、前年比+4.1%といずれも市場予想(+0.3%、+3.9%)を上回る伸びとなった。労働力人口に占める働く意欲を持つ人の割合である労働参加率は前月から0.2%ポイント低下の62.5%、フルタイムの職を希望しながらパート就業しかできない人なども含めた広義の失業率である不完全雇用率(U-6失業率)は前月と変わらず7.4%だった。非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが予想を上回ったことで米利下げ観測が後退。米長期金利の上昇につれてドルが全面高となった。

(4):ECB総裁「スムーズに進むとは限らない」

欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は「インフレを経済から排除するまでに、なお長い道のりがある。全てがスムーズに進むとは限らないだろう」と述べ、「物価安定を永続的に確実にするために必要な限り、金利は引き続き制約的である必要がある」と強調した。

7日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:156円台前半は下値支持

7日のドル/円は米5月雇用統計の良好な結果を受けて一時157円台に上伸。終値は約0.7%高い156.76円前後だった。欧州市場序盤には155.10円台へ弱含む場面もあったが、雇用統計で非農業部門雇用者数と平均時給が市場予想を上回ると157.07円前後まで大幅に上昇した。数日前に発表された米5月ADP全国雇用者数などが弱かったことなどから米労働市場に対する弱気な見方が広がっていたため、米5月雇用統計はドルに対するポジティブ・サプライズとなった。もっとも、非農業部門雇用者数の増加はパートタイマーの大幅増によるものでフルタイムの雇用者は減少。労働参加率が低下したにもかかわらず失業率は2022年1月以来の水準に悪化しており、必ずしも強い結果とは言い切れない面もあった。ただし、平均時給は前年比の伸び率が再び加速しており、インフレ鎮静化を目指す米連邦準備制度理事会(FRB)が早期の利下げを前向きに検討する公算は小さいだろう。
市場の関心が今週12日の米5月消費者物価指数(CPI)と米連邦公開市場委員会(FOMC)に向かう中、本日のドル/円は前週高値の157円台半ばから前月高値の157円台後半が上値抵抗になると見られる一方で、仮に反落しても20日移動平均線や日足一目均衡表の転換線が並ぶ156円台前半は下値支持になりそうだ。

注目の経済指標:NY連銀インフレ期待

注目のイベント:米3年債入札

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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