ドル/円、155円台で方向感のない展開…米5月雇用統計を前に様子見ムード（NY市場の見通し）2024/6/7

 

ドル/円、155円台で方向感のない展開…米5月雇用統計を前に様子見ムード

東京市場のドル/円は、方向感のない展開。日銀国債買い入れ額の据え置きを受けてやや円売りで反応すると155.93円の値を付けました。しかし、156円台を前に伸び悩むと午後には155.10円台へと反落しています。

今夜は米5月雇用統計が発表されます。市場予想は非農業部門雇用者数が+18.0万人、失業率は3.9％となっています（前回：+17.5万人、3.9％）。今週発表された米4月JOLTS求人件数や5月ADP全国雇用者数が軒並み悪化していたことから低調な結果になるとの見方が広がっています。仮に予想以上に低調な結果となれば米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げ観測が強まりドル/円は154円台への下落を試す可能性もあります。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、上昇基調は継続していると見ますが、RSIが50を割ったことから上値の重さが窺えます。ただ、直近は下値154.50円、上値156.50円程度のレンジ推移となっています。そのためレンジ推移が続くかレンジをブレイクして方向感が出るかに注目です。

ドル円　日足チャート

この後の経済イベント

6/7（金）
21:00　メキシコ5月消費者物価指数
21:30☆カナダ5月新規雇用者数
21:30☆カナダ5月失業率
21:30☆米5月非農業部門雇用者数
21:30☆米5月失業率
21:30☆米5月平均時給
23:15☆ラガルドECB総裁講演
25:00　クックFRB理事講演

6/10（月）
08:50　日本4月経常収支
08:50　日本4月貿易収支
08:50　日本1-3月期GDP・改定値
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

 

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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