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ペソ円急落!いま何が起きている!?|米雇用統計でドル円どうなる 2024/6/7(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2024/6/7~2024/6/21

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「ポイント要約」

・メキシコペソが急落
 →不安定な動きが続く可能性
・ECBは0.25%の利下げもユーロ上昇は限定的
 →今後はむしろユーロ高に転じる可能性も
・今日発表される米雇用統計に注目
 →予想を下回ればドル円は153円や152円まで下落する可能性も

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:31 為替市場は調整局面入り
1:13 メキシコペソ急落の背景
2:06 メキシコペソ円は下落トレンドの強さを示唆
3:16 インド総選挙の影響
4:32 ECB利下げとユーロの反応
7:36 米国経済と雇用統計
10:12 来週以降の重要イベント
11:38 【PR】口座開設特別キャンペーン

動画の要約・まとめ

為替市場は調整局面入り

今週に入り、為替市場は調整局面を迎えつつあります。その理由の一つは、アメリカの経済指標が若干軟調だったことです。加えて、メキシコとインドの総選挙の結果が予想外の影響を及ぼし、ペソ円の下落を招きました。インドについては、リスクオフの動きが広がったことで、ペソ円のさらなる下落とドル円の下落につながりました。

メキシコペソ急落の背景

特に注目すべきは、メキシコペソの急落です。これは、与党幹部が改革案の可決を目指すと表明したことが影響しています。メキシコの総選挙では与党が大勝しましたが、上下院で3分の2以上の議席を獲得したことで、憲法改正のリスクが現実味を帯びてきました。これにマーケットが反応し、ペソが下落しました。大統領が提案した改革案について、与党幹部が可決を目指すと発言したことで、ペソはさらに下落しています。

メキシコペソ円は下落トレンドの強さを示唆

当初、メキシコの総選挙結果でペソ円が下落し、その後、インドの選挙結果でさらに売られるという展開になりました。ペソ円は9.45円から8.5円まで10%以上下落しましたが、これは買い場だと判断され、一時的にリバウンドしました。しかし、そのリバウンドは弱く、9円を超えられなかったことから、下落トレンドの強さが示唆されています。今後、メキシコの政治情勢次第では、ペソ相場の不安定な動きが続く可能性があります。

インド総選挙の影響

一方、インドについては、多くの投資家がインド株式に注目しています。モディ首相率いる与党は、出口調査では圧勝すると予想されていましたが、実際の結果は議席数を大きく減らす結果となりました。インドの政局は不透明感が強く、もし野党連合が過半数を占めるようなことになれば、マーケットへの悪影響は避けられないでしょう。

ECB利下げとユーロの反応

ECBは0.25%の利下げを実施しましたが、市場では既に織り込まれていたため、大きな反応はありませんでした。ラガルド総裁が追加利下げについてデータ次第という姿勢を示したことで、ユーロの上昇は限定的なものにとどまりました。

ユーロ/ドルについては、ここ1年半ほど1.05~1.12ドルの狭いレンジ内での推移が続いています。欧州の景気回復の遅れやECBの利下げなどを考えると、ユーロ安に傾きやすい地合いですが、意外とユーロは底堅く、今後はむしろユーロ高に転じる可能性もあります。

米国経済と雇用統計

米国経済については、株式市場は堅調ですが、経済指標の軟化が見られます。特に注目されるのは、今日発表される米雇用統計です。予想を下回る結果となれば、ドル円は大きく反応し、153円や152円といった水準まで下落する可能性もあります。

来週以降の重要イベント

来週以降も、米CPIやFOMCといった重要イベントが控えています。日銀については、電撃的な利上げは難しいものの、ETFの購入額減額などが議論される可能性はあります。ただし、グローバルに金利低下の流れが出てきたことで、日本が政策を変更しなくても、円安が進行しにくい環境になりつつあります。むしろ、円高に振れる場面もあるかもしれません。

 
志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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