豪ドル/円今日の見通し「豪ドルも米雇用統計の結果に影響を受ける　市場は弱い結果を期待？」2024/6/7

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続伸。米経済指標の弱い結果を受けて、米国の利下げ開始時期後ずれ観測が後退したことが買い材料となった。また、サウジアラビアやロシアが今週進んだ原油安に対してけん制をする発言をしたことも支援材料となった。終値は前営業日比+1.48ドルの1バレル=75.55ドル（6月6日）。

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・5月29日に発表された豪4月CPIは前年比+3.6%で前月（+3.5%）から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期消費者物価指数（CPI）は前年比+3.6%となり、前四半期（+4.1%）から鈍化したが市場予想（+3.5%）を上回った。

・5月16日発表の豪4月雇用統計は、雇用者数が3.85万人の増加と市場予想（2.37万人増）を上回ったものの、失業率は4.1％へ悪化（前回：3.9%）、労働参加率は66.7%だった。

・5月7日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

豪ドルも米雇用統計の結果に影響を受ける　市場は弱い結果を期待？

本日の注目は米5月雇用統計だ。今週発表された米国の雇用関連の経済指標に弱い内容のものが多かったことから、一部のエコノミストは米5月雇用統計も弱い内容になると見ているようだ。5月15日に発表された米4月CPIが前月から鈍化を示していたことから、本日の米5月雇用統計がインフレ鈍化を想起させるような弱い結果となれば、米国の利下げムードが再び高まり米金利が低下することになろう。その場合は米ドルが売られて、豪ドルは対米ドルで買われることになりそうだ。
他方で、米5月雇用統計が強い結果となった場合は、市場の期待が下方向に傾いているだけに相応の反発が見られそうだ。米ドルを中心に上下ともに大きく動く可能性があるため、注意したい。

想定される個別シナリオ

■米5月雇用統計が予想を上回る
⇒強い米労働市場が米国のインフレ鈍化の妨げになる
⇒米国の利下げ開始時期が後ずれする
⇒米長期金利が上昇する
⇒米ドルが買われる
⇒豪ドルは対米ドルで売られる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
米5月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。6時に豪ドル/円の移動平均でシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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