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【見通し】株式明日の戦略-伸び悩むも3桁の上昇、欧州の金融政策は米国市場を刺激するか

6日の日経平均は3日ぶり反発。終値は213円高の38703円。米国で長期金利が低下してエヌビディアなど半導体株に強い動きが見られたことを好感して、寄り付きから300円を超える上昇。国内でも半導体株の多くが大幅高となった。

 ただ、前日大きく下げたレーザーテックがきょうも大きく売られたこと、半導体株は買われた一方で値下がり銘柄は多かったことなどから、高く始まった後は伸び悩んだ。序盤では上げ幅を500円超に広げる場面もあったが、39000円台に乗せると押し戻された。前場では38900円近辺でもみ合う時間が長く、後場はじりじりと上げ幅を縮小。200円を超える上昇となったものの、安値圏で取引を終えた。グロース250指数は開始早々にマイナス圏に沈むと、下値模索が続いて1.7%安。安値引けとなった。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆2600億円。業種別では海運、証券・商品先物、石油・石炭などが上昇した一方、サービス、不動産、繊維などが下落した。大和ハウスとの業務提携を発表したカラダノートがストップ高。半面、前日に新規上場したアストロスケールが、全市場の値下がり率トップとなるなど派手に売られた。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり601/値下がり988。米半導体株高を追い風に、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなど半導体株が大幅上昇。川崎汽船や商船三井など海運株の動きが良かった。前期の見通しを引き上げたサツドラHDや月次の好調が確認できたデコルテHDが急伸。北海道電力、九州電力、関西電力など電力株の一角に強い買いが入った。

 一方、レーザーテックは半導体株買いの流れに乗れず、3%近い下落。主力どころではリクルート、ニデック、ダイキンなどが弱かった。三井不動産や住友不動産など不動産株が全般軟調。月次が失望材料となったくら寿司やワールドが大幅に下落した。

 日経平均は伸び悩んだものの3桁の上昇。レーザーテックの弱さは気になるものの、他の半導体株が影響を受けて崩れるということはなかった。本日はECB理事会、あすは米5月雇用統計の発表があるだけに、上値追いに慎重になるのは仕方ない。

 本日のECB理事会に関しては、大方の予想通り利下げは実施されるのか、実施された場合に欧州の長期金利は低下するのか、米国の長期金利には何らかの影響が出てくるのか、といった点が注目される。ECBの利下げ自体は織り込みが進んでいる。また、米国はまだ利下げが期待できるような状況ではない。ECBの利下げを受けて欧米の長期金利が低下してリスクオンとなる展開が理想的だが、米国も来週11日~12日にFOMCが控えているため、どういった動きになるかは蓋を開けてみなければわからない。今週は米国の長期金利が低下傾向にあるだけに、この流れが継続する方が望ましい。このタイミングで米長期金利が上昇してしまうと、米雇用統計や来週のFOMC、日銀会合(13日~14日)がリスクイベントとして意識されやすくなるため注意したい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ