動画で見通しを解説
S&P500：最新の見通し
■S&P500の現状
移動平均線では、20日線と80日線は上向きを維持しているが、10日線がやや下向きとなり、価格が下げている。
現状は20日線が下支えになっているが、ここで反発できるのか、下抜けて下落圧力が強まるのかが注目ポイント。
5300ポイント付近が上値の重しとなっており、団子天井的な形状になってきている。
過去の高値の形状と似ており、高値を更新した後にじりじりと切り下げ、一気に下落するパターンが懸念される。
■注目レベル
5230ポイント付近:
60分足で見ると、ここが直近の安値。ここで反発できるのか下抜けるのかがポイント。
下抜けた場合は、5200ポイントを目指す可能性がある。
5200ポイント:
下落した際の重要なサポートレベル。
ここまで落ちてきた時に反発すれば、上昇トレンド内での押し目買いのチャンスとなる可能性がある。
■トレードの戦略
現状は下落圧力が強まりやすい状況なので、買い目線よりは売り目線の方が優勢と考えられる。
ただし、5200ポイントまで下落した際の反発には注意が必要。
5300ポイントを明確に上抜けない限りは、下落しやすい状況が続くと見られる。
■今日の注目イベント
23時に4月の米JOLTS求人件数が発表予定。今週末の米雇用統計を占う上で重要な指標となる。
昨日の米ISM製造業景況指数の予想外の悪化がS&P500の下落を招いた。
今日の求人件数次第では大きな値動きにつながる可能性があるので注意が必要。
総じて、S&P500は下落圧力が強まりやすい局面にある。5230ポイントと5200ポイントがサポートレベルとして重要になるが、下抜けた場合はさらなる下落リスクがある。一方、5300ポイントを明確に上抜けない限り、上昇は期待しづらい。今日のJOLTS求人件数には十分な注意が必要だ。
S&P500 チャート分析①（日足）
S&P500 チャート分析②（4時間足）
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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