ドル/円、155円割れを警戒…日銀報道などで円買い強まる
東京市場のドル/円は、方向感のない展開。前日NY市場で1円程度下落した反動から一時156.49円前後まで強含みました。しかし、日本株安などを背景に伸び悩むと午後には156.09円前後まで失速しています。
欧州市場に入ると米長期金利が急低下。また、「日銀は今月の会合で国債買い入れ減額を具体的に検討する」との報道を受けてドル売り・円買いが強まると155.02円前後まで下落しました。
米5月雇用統計を今週末に控えて、今夜は米4月JOLTS求人件数に注目が集まるでしょう。市場予想は835.0万件と前回（848.8万件）からやや減少すると見られています。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、20日線を上値抵抗に156.00円を割り込むと4月高値から5月安値への下落幅に対する38.2％水準155.00円付近まで下落しました。RSIが50ラインを割り込み売り圧力が強まっている状況の中で155円を割り込むか下げ止まるかに注目です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
6/4（火）
23:00 米4月製造業新規受注
23:00☆米4月JOLTS求人件数
※☆は特に注目の材料
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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