株式会社トレジャリー・パートナーズ社が日経平均株価と米株市場についてまとめたデイリーレポートです。
前営業日の日本株式市場の振り返り
3日の日経平均株価は続伸、前日比+435.13円、+1.13%となる38,923.03円で大引け。
好調な米国株式市場の影響をうけて日経平均株価は時間外で買いが優勢、前日の終値より247円高い38,735円で寄り付くと、勢いそのままに寄り付きから30分程度で39,033円を記録した。しかしこのレベルでは売りが優勢となり、38,851円まで値を下げて前場クローズ。
後場に入っても買いが優勢、再度39,000円台を目指したが僅かに届かず終盤に反落し38,923円で大引け。ただ足場は固まった印象で、終始、底堅い値動きを見せた。
当日は幅広い業種に買いが広がった。商社が好調を維持したほか、サービス、保険、食品なども軒並み上昇している。
個別の大型株では東京エレクトロンが+56.9円、TDKが+29.3円、信越化学が+16.0円、それぞれ日経平均株価の上昇に寄与した。
なお日経平均株価CFDは、今朝6:00頃に38,690円で取引されており、4日の東京株式市場は下窓をあけてオープンしそうな状況。
前営業日の米国株式市場の振り返り
3日の米国株式市場は序盤に売られたが、終盤に買い戻された。
日本株が上昇へと転じ、さらに米長期金利が低下するなか、SP500指数は前日比+20ドルの5,297ドルで寄り付き。
23:00に発表された米国5月ISM製造業景況指数が48.7と事前予想を1.1ポイント、基準の50を1.3ポイント下回ったことで米長期金利が一段と低下、ドル売り優勢となるなか、SP500指数は5,302ドルを記録。
しかしメキシコの大統領選および下院選挙における与党の圧勝をうけて、同国のマクロ経済政策への規律が緩むとの思惑もあったようで、外国為替市場でペソが大きく売られる中、米国株式市場もややリスクオフ地合いが強まる展開。またニューヨーク証券取引所で技術的な問題が発生し、一部の銘柄の売買が停止されたこともあり、NY午後にかけて5,234ドルまで売られた。
その後は引けにかけて買い戻しが優勢。米長期金利が一段と低下するなかで前日の終値と比べれば小幅にプラスとなる5,283ドルでクローズ。
当日は業種によってまちまちの動き。原油先物価格の低下をうけてエネルギーが▲2.60%と大きく売られた他、公益事業が▲1.26%、工業が▲1.23%と弱かった。一方でITは+0.98%、ヘルスケアが+0.74%と上昇している。
個別の大型株ではエヌビディアが+4.90%と上昇を牽引。メタ+2.28%、アマゾン+1.08%と続いた。
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本日の注目点
①メキシコペソは下げ止まるのか?同国の大統領選&下院選の結果をうけてメキシコペソが4%超の下落を記録しており、マーケットのリスクセンチメントが悪化している印象。株式市場と直接の関係はないものの、間接的に影響するためモニターしておきたい。
②米国4月JOLTS。23:00に発表予定の同指標は米国4月雇用統計を補完する情報として注目度が高い。
③日米の長期金利の水準。日米の主要株価指数と関係の深い長期金利であるが、日々大きく水準が変わっている状況。株価を占ううえで必ず見ておきたい参考数値となる。
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