ユーロ円・ポンド円、強いて言えば買い【明快!テクニカルレビュー】
動画配信期間:2024/6/3~2024/9/3
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
動画の要約・まとめ
■ドル円の現状と見通し
- ドル円は2〜3週間かけて小幅な値動きに留まっており、小さな調整局面を繰り返している。
- 売りではないが、積極的な買いでもない。買うならドル円よりもユーロ円の方が良いかもしれない。
■クロス円の状況
1. ユーロ円
- ドル円よりも高く引けており、28日の戻り高値に肉薄している。
- 買うならドル円よりユーロ円の方が良い。
2. ポンド円
- 木曜日に198.75円まで売られた後、強く戻している。
- ドル円とユーロ円の中間的な印象。積極的な買いは控えるべき。
3. 豪ドル円
- 強さが際立っており、戻り高値を明確に超えて高値引けしている。
- 4月下旬の戻り高値まであと30銭程度。チャート的には強い。
- クロス円の強さの順番は、 豪ドル円、ユーロ円、ポンド円、ドル円の順だろう。
■対ドルの状況
- ユーロドルは1.08台前半でもみ合っており、上下ともに硬い。明確なチャートシグナルが出るまでは待つのが良いだろう。
- ポンド米ドルは強めだが、ドルが弱いのではなくポンドが強いだけ。対ドルではニュートラルな見方が適切。
- 豪ドル米ドルは、ポンドの強さとドルのニュートラル感から、若干上昇しているように見える。
■WTI原油のCFD取引
- 前回の長い陰線と上ヒゲから売りシグナルが出ていたが、その後戻りを見せた。
- 先週は実体線が長期移動平均線にタッチした後に下落。売りポジションは評価益になっているかもしれない。
- まだ安値を更新していないため、安く引けるのを待ってから売りで入るのが良いのではないか。
- レンジ相場の可能性もあるため、売りに固執しすぎないことが重要。
総じて、ドル円は様子見ムード、クロス円では豪ドル円が最も強い。対ドルはニュートラルで、WTI原油は売りスタンスだがレンジ相場の可能性も考慮すべき。全体的にボラティリティが低下しているため、リスクを取りすぎないように注意が必要だ。
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「FX ウィークリーテクニカルレポート」
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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