【ドル円週間予想】ドル強気。上値抵抗にも注意。155.50を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯。
直近の日足は下ヒゲがやや長く実体の小さい陽線で続落を食い止めています。単体では上昇エネルギーの強いものではく、また、157.80-90超えに強い上値抵抗が控えており、一気に上抜けるには無理があると見ていますが、トレンドの変化が認められないことや、156円台前半の日足の下値抵抗にも跳ね返されており、下値余地も拡がり難い状態です。短期トレンドは155.50を割り込んで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して調整下げの動きが強まり易くなりますが、153.00を割り込んで終えない限り、トレンドは変化しません。日足の上値抵抗は157.80-90，158.20-30，158.50-60にありますが、全て上抜けて終えた場合は159.30～160.20ゾーンにある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。日足の下値抵抗は156.80-90，156.50-60，155.70-80、155.40-50にありますが、全て下抜けて終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。この場合は154～155円台の足元を固め直す動きへ。さらに153円も割り込んで終えた場合は昨年12月に付けた140.25を基点とするサポートラインを下抜けて、短期トレンドが“ドル弱気”に変化します。21日、120日、200日移動平均線は、156.00，150.36，149.60に位置しており、短・中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は、値幅の小さい陽線引けとなり、下値を切り上げる流れに変化が認められませんが、上昇エネルギーの強いものではないことや、5手前の大陰線の実体が158円台前半にあり、上値抵抗として働く可能性があります。一方下値も、3月に付けた146.48を基点とするサポートラインが155.50-60に、昨年12月に付けた140.25を基点とするやや中期的なサポートラインの下値抵抗が153.20-30にあり、これらを全て下抜けて越週しない限り、トレンドも大きく変化しません。今週の週足ベースで見た上値抵抗は158.20-30，158.50-60，159.30-40に、下値抵抗は155.80-90，155.50-60，153.20-30にあります。159.50超えで越週すれば160円超えトライへ。逆に153円割れで越週した場合は、短期トレンドが変化して150円前後までの下落幅拡大に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は149.90と148.04に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。
週末が月末と重なったので、月足から見た中・長期トレンドについてコメントします。月足を見ると、5月足は実体が小さく下ヒゲの長い陰線引けとなり、続伸に繋げられずに越月しましたが、4月足が新たな上昇トレンド入りした形となっており、5月足で調整下げを済ませて6月は一段の上昇に繋がり易い形となっています。この月足の下値抵抗は150.50～151.00にあり、150円割れで越月しない限り、トレンドは大きく変化しません。また150円割れで越月した場合でも、2023年1月に付けた127.23を基点とする中・長期的なサポートラインが144～145円台に位置しており、これを下抜けて越月しない限り、中期トレンドも変化しません。6月足の上値抵抗は157.80～158.30、160.00～160.50に、下値抵抗は前述の150.50～151.00，144.50～145.00、136.00～136.50にあります。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は137.72と122.89にあり、長期トレンドをサポートしています。
今週の戦略は、ドル買いは156.80-90で押し目買い。損切りは156.40で浅めに一旦撤退です。これが付いた場合は155.70-80で再度押し目買い。損切りは下値リスクが点灯する155.40で撤退です。売りは様子見か158.20-30まで引きつけて。損切りは158.70で撤退です。
上値は、157.60-70に軽い抵抗が、157.80-90，158.20-30，158.50-60に強い抵抗がありますが、全て上抜けて終えた場合は158.90-00，159.30-40，159.60-70，160.00-10，160.30-40にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、157.00-10に軽い抗が、156.80-90，156.60-70，156.20-30、157.70-80に強い抵抗があり、全てを切り崩すほどの下げにも繋がり難いと見ますが、155.40-50の抵抗を下抜けて終えた場合は、日足の形状が悪化して調整下げ局面入りの可能性が高くなります。この場合は154.00～155.00ゾーンの足元を固め直す動きが強まり易くなります。153.00-10の抵抗も下抜けて終えた場合は、短期トレンドが“ドル弱気”に変化して一段のドル下落に繋がり易くなります。
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