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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ポンドとユーロの明暗分かれる!対円は共に上値重いか」ハロンズ FX 2024/6/2

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年5月31日 12時30分

ポンドとユーロの明暗分かれる!対円は共に上値重いか

ユーロ/円やポンド/円は後半に失速

前半こそ円キャリー取引への思いから、ユーロ/円は170.797円、ポンド/円は200.731円までレンジ上限を広げました。しかし、世界的に株価が不安定化する中、月末のリバランスに関連したフローなどから円買い戻しが優勢になり、ユーロ/円は169.063円、ポンド/円は198.756円まで反落しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、米株S&Pの動きがきな臭い?リスクオフ相場到来か (2024年5月30日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

欧州懐疑派の躍進に警戒

来週は6日にECB理事会が開催されます。直近のECB高官の発言を踏まえれば、今会合で0.25%利下げが実施されると見られます。市場もすでに織り込んでいるため、金利発表自体は無風となりそう。そのため着目点としては、ラガルド総裁の会見や新たに公表されるスタッフの経済見通しから、緩和のスピードへのヒントが得られるかどうかとなります。インフレ見通しが下方修正されれば、追加利下げへの期待感が強まり、ユーロの上値を重くするでしょう。逆に、金利変更はファンダメンタルズ次第として見通しが据え置かれれば、材料出尽くし感からユーロは短期的に買い戻される展開もありそうです。また、6日から9日まで欧州議会選挙が行われます。コロナやウクライナ戦争で社会が混乱した後の選挙とあって、欧州懐疑派政党が議席を伸ばすと見られています。あくまでも、テールリスクではありますが、予想以上に獲得議席が多ければ南欧諸国の財政再建が遅れるとの思いから、ユーロの下げがきつくなる危険もありそうです。

ユーロ/円ですが、上昇チャネルの上限付近で底堅い推移を続けており、トレンド的には上昇基調と言えます。しかし、オシレーター系指標では、デッドクロスするテクニカル指標が多数散見され、目先、下値を警戒すべき時間帯と感じます。先ずは、5月3日安値(164.012円)からの上昇幅の38.2%押しとなる、168.205円付近でサポートされるか着目されます。この付近では押し目買いで待ちたいですが、この水準を明確に下抜けるようなら、売りに転じて半値押しレベルの167.405円までの調整を狙いたいです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:167.500-171.500

英政権交代はポンドの支え

英議会が解散し、7月4日の総選挙に向けて本格的にスタートを切りました。もっとも既に、勝敗が決している感じで余程のスキャンダルでもない限り労働党が政権を奪取すると見込まれています。また、労働党のスターマー党首は、前任のコービン氏が主張した基幹産業の国有化方針を撤回するなど、財政規律の遵守を約束し、経済活性化による成長率の引き上げを目指しており、金融市場での政権交代に対する警戒心は高まっていません。この点では、ポンドの底堅さが増しているようです。来週は独自材料が少ないこともあり、ポンドクロスは他通貨の相対的な動きに終始しそうですが、欧州通貨やオセアニア通貨などに対しては優位性が保たれる一方、円や米ドルに対しては調整含みの展開になるのではないでしょうか。

ポンド/円は、ローソク足が期間21日のボリンジャーバンドの+1σを割り込んできて、拡大期が一巡した可能性があり、目先、調整が意識されやすいように見受けられます。5月3日安値(191.364円)と5月29日高値(200.731円)を結ぶ上昇幅の38.2%押しとなる197.152円や半値押しレベルとなる196.048円を目指す展開を考えています。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:196.000-202.000

6/3 週のイベント:

スケジュール

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一言コメント

円安で輸入品の価格が上がるのは困りものですが、もっと困るのは外国勢に買い負けして品物が手に入らない状況になることです。資源の多くを海外に依存する日本にとって、購買力を出来るだけ高く保つことは意外に重要なのかもしれない。

 
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