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米ドル/円、年末160円超の予想が4割弱に|FX個人投資家が大予想【外為短観 第180回】

外為短観ロゴ

<第180回調査>2024年6月1日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2024年5月24日(金)13:00~2024年5月28日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は711件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

 

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が57.4%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は13.8%であった。
この結果「米ドル/円予想DI」は△43.6%ポイントと前月の△26.7%ポイントからプラス幅が拡大した。

調査期間前後の米ドル/円相場は157.00円を挟んで一進一退の展開だった。
本邦政府・日銀による円買い介入の発動が警戒される水準に近づいたものの、個人投資家は仮に介入で円高に振れても一時的で「1カ月」程度経てば効果は消滅すると見ているのだろう。

今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が165.00円、最安値が145.00円となり、高値の平均値は159.06円、安値の平均値は153.20円であった。高値の中央値は159.00円、安値の中央値は153.40円だった。実勢レートが前回調査時(最終日)から2円程度切り上がったのに対して、高値と安値の予想中央値は前月調査時から2.4~4円程度、米ドル高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、48.4%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は14.2%であった。
この結果「ユーロ/円予想DI」は△34.2%ポイントとなり、前月の△8.9%ポイントからプラス幅が大きく拡大した。

調査期間前後のユーロ/円相場は、一時170.80円前後まで上昇し4月29日以来の高値を更新。欧州中銀(ECB)による6月理事会での利下げ開始が確実視される中で、複数のECB高官は7月での連続利下げには慎重な姿勢を示している。
一方で日銀の利上げ時期については不明確な状況であることなどから個人投資家はユーロよりも円が弱い展開が続くと見ているようだ。

今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が180.00円、最安値が155.00円となり、高値の平均値は171.04円、安値の平均値は164.96円であった。高値の中央値は171.00円、安値の中央値は165.00円であった。前月調査時(最終日)から実勢レートが5円程度切り上がったのに合わせて高値と安値の予想中央値が3~5.5円程度、ユーロ高・円安方向にシフトした。


※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、48.0%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は12.8%であった。
この結果「豪ドル/円予想DI」は△35.2%ポイントとなり、前月の△13.0%ポイントからプラス幅が拡大した。

調査期間前後の豪ドル/円相場は、103円台半ばから104円台前半の高値圏で推移。中国の景気後退を巡る不安が和らぐ中で豪ドルは堅調だった。
RBAによる利下げは来年以降になるとの見方が強まる中、個人投資家は豪ドル高・円安の目線を変えていないようだ。

今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が110.00円、最安値が91.00円となり、高値の平均値は105.00円、安値の平均値は100.18円であった。
高値の中央値は105.00円、安値の中央値は100.00円だった。前月調査時(最終日)と比べ実勢レートが4円程度切り上がったのに合わせて、予想中央値は2~4.5円程度、豪ドル高・円安方向にシフトした。


※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、51.5%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は13.6%であった。
この結果「英ポンド/円予想DI」は△37.9%ポイントとなり、前月の△12.1%ポイントからプラス幅が拡大した。

調査期間前後のポンド/円相場は、200円台後半へ上伸して2008年8月以来の高値を付けた。英4月消費者物価指数(CPI)が予想ほど低下しなかったことから英中銀(BOE)の早期利下げ観測が後退する中でポンド買いが続いている。
日英金利差の観点から個人投資家は英ポンド高・円安の流れが続くと見ているようだ。

今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が210.00円、最安値が180.00円となり、高値の平均値は200.37円、安値の平均値は193.22円であった。
高値の中央値は193.00円、安値の中央値は189.00円だった。前月調査(最終日)から実勢レートが8円程度切り上がったのに合わせて予想中央値は前回から5~7円程度の上方シフトとなった。


※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が49.1%で最も多かった。次いで「円」が13.6%、さらに「メキシコペソ(10.4%)」、「トルコリラ(7.5%)」、「豪ドル(5.8%)」、「英ポンド(4.1%)」、「ユーロ(3.9%)」と続いた。今回も「米ドル」が他を圧倒して首位の座を維持。
5月に入り発表された米4月雇用統計や米消費者物価指数(CPI)などは市場予想比でいくぶん弱めであったが、個人投資家の米ドル強気マインドに目立った変化はなかったことになる。
「米ドル」を選んだ理由を自由記述形式で尋ねたところ「FRBが利下げはインフレの鈍化をあと数カ月確認する必要があるとコメントしている(3カ月以内に利下げはなさそう)」との回答があった。そのほかにも「アメリカ経済が底堅く、利下げが遅れる」との声や「利下げ時期はまだ不確定でドルを売る理由が少ない」との声が挙がっていた。「トランプ氏の影響力が強くなるから」との意見もあった。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が59.8%と最も多かった。次いで「米ドル」が16.7%、さらに「ユーロ(6.2%)」、「英ポンド(4.2%)」、「中国人民元(3.5%)」、「トルコリラ(2.7%)」、「スイスフラン(1.8%)」、と続いた。
今回も「円」が大差を付けてトップの座を維持しており、「円」と「米ドル」に回答の4分の3以上が集中した。
なお、「円」が最も弱くなると答えた向きからは、「10年金利が1%に行こうが他国との金利差はとても大きい」、「(日銀が)そんなに金利を上げることができないのを(市場に)見透かされている」などと、仮に日銀が利上げしても円高にはならないとの見方が多く出ていた。そのほか、「為替介入しか(米ドル/円の)下げ要因がない」、「実質金利がマイナスで貿易赤字の通貨は売られる」などとする厳しい意見もあった。

問7:日銀の次の利上げはいつ行われると思いますか。

今回の特別質問として日銀の次の利上げはいつ行われると思いますか」と尋ねたところ「利上げは当面ない」が25.7%で最も多かった。次いで「9月」が20.4%、「7月」が15.3%、「来年以降」が12.8%、「6月」が11.5%と続いた。「10月」は9.8%、「12 月」は4.4%だった。
本邦金利先物市場は9月までに政策金利が0.25%に引き上げられることをほぼ織り込んでいる。それに比べると、個人投資家の利上げに関する見方は割れていると言えそうだ。
なお、日銀がマイナス金利を解除した直後の今年3月調査でも、「年内に追加利上げは行わない」が最多回答であった。ただ、その割合は43.9%に達しており今回の調査ではそこから20%ポイント近く低下した。

問8:FRBによる利下げはいつ開始されると思いますか。

今回のふたつ目の特別質問として「FRBによる利下げはいつ開始されると思いますか」と尋ねたところ「9月」が26.0%で最も多かった。次いで「来年以降」が15.6%、「利下げは当面ない」が15.5%、「12月」が15.0%、「11月」が14.5%と続いた。「7月」は8.3%、「6月」は5.1%だった。
個人投資家のFRBの利下げに対する見方は、日銀の利上げよりも割れているようだ。
なお、個人投資家が一応の本命と見ている「9月」の利下げ(25bp=0.25%ポイント)については、米金利先物の織り込みも50%前後と五分五分の状態だ(5月30日時点)。
日米の金融政策に関する市場の見方が個人投資家も含めて定まっていない以上、当面の米ドル/円相場、各会合ごとに大きく振り回される展開になりやすいだろう。

問9:2024年末(12月31日)の米ドル/円の終値はどの水準になると予想しますか。

今回のみっつ目の特別質問として「Q7、Q8を踏まえ、2024年末(12月31日)の米ドル/円の終値はどの水準になると予想しますか」と尋ねたところ「160-162円台」が22.1%と最も多かった。次いで「163円台以上」が16.6%、「157-159円台」が16.0%、「151-153円台」が13.1%、「154-156円台」が11.3%と続いた。以下、「148-150円台(9.7%)」、「144円台以下(6.3%)」、「145-147円台(4.9%)」の順になった。
米ドル/円相場が調査期間中に概ね156円台で推移していたことを踏まえても、いくぶん米ドル高・円安側に回答が偏っているように見える。
もっとも、この問いに対する個人投資家の回答も大きく割れており、日米の金融政策と同様に、米ドル/円の年末値に対しても見方が分かれている事がわかった。

本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 Copyright©2024Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. https://gaitamesk.com/

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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