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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪GDPは弱い成長を示す公算」ハロンズ FX 2024/6/1

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は104.01円前後で、NZドル/円は96.06円前後で週初を迎えました。29日に発表された豪4月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.6%となり、市場予想(+3.4%)に反して前月(+3.5%)から加速。この結果を受けて豪準備銀行RBAの早期利下げ観測がさらに後退し、豪ドル/円は一時104.86円前後まで上値を伸ばしました。ただその後は、米長期金利の上昇を嫌気した株価の下落が影響して、資源国通貨である豪ドルやNZドルは上値を切り下げる動きとなりました(執筆時)。

豪州経済は僅かな成長が続く公算

来週は5日(水)に豪1-3月期四半期国内総生産が発表されます。GDPの構成する項目の中で割合が大きいものとして個人消費が上げられます。同期間中の豪小売売上高を見ると高金利の影響から消費が抑えられている(豪統計局担当者談)ため、10-12月期から0.2%程度しか増加していません。個人消費の鈍い伸びはGDP成長率にとってはネガティブな材料となります。ただし、豪州のGDP構成比率を見ると、個人消費は5割前後で主要国では比較的小さい方(米国は約7割、日本や英国は約6割)となっているので、これらの国ほどは影響はなさそうです。また、同期間中の貿易収支を見ると貿易黒字額が減少しています。輸入が増加しているためですが、1-3月期は豪ドルが対米ドルで弱含んだことによる輸入物価の上昇も一因として考えられます。こうした材料もあり、市場は豪1-3月期GDPは前期比+0.2%と予想。10-12月期から豪経済は前期から小幅ながらも成長を続けると見ています(執筆時:5/31 10:00時点)。仮に市場予想を下回った場合には、豪経済のスタグフレーション懸念により豪ドルは売りで反応することになりそうです。

【豪GDP(前期比)の推移 成長率の弱さが目立つ】

中国の景況感は?

来週は3日(月)に中国5月財新製造業PMIが発表されます。4月分は51.4と前月(51.1)から上昇し2023年2月以来の高水準を記録しました。ただ、豪ドルは直前に発表された豪3月小売売上高が予想外に前月からマイナスとなったため、財新4月製造業PMIの好結果には反応しませんでした。5月31日に発表された中国国家統計局が集計・発表する中国5月製造業PMIは49.5(予想50.5、前月50.4)で好不況の境目となる50.0を下回りました。50.0を下回るのは3カ月ぶりです。民間企業であるS&Pグローバルが集計する中国財新製造業PMIは昨年11月以降6カ月連続で50.0を上回っており、今回発表される5月分の市場予想は51.6となっています。仮に市場予想を下回った(特に50.0を下回った)場合には中国景気減速懸念が強まります。この場合は豪ドルの売り材料となりそうです。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は過去2週間103.50-104.50円を中心としたレンジでの動きとなっています。5月29日に104.86円前後まで上昇する場面も見られましたが、4月29日高値の104.95円前後が意識されて反落しています。目先の上値目途は4月29日高値(104.95円前後)。その上は2013年4月11日高値の105.41円前後が次の上値目途として意識されそうです。一方で下値ですが、近い水準では過去2週間のレンジ下限103.36円前後(5月30日安値)が意識されそうです。その下では長い下ヒゲを記録した5月16日の安値(102.80円前後)、日足一目均衡表・基準線が102円台半ば(102.36~102.66円前後)にあります。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:102.50-105.50、NZD/JPY:94.50-97.50

6/3週のイベント:

06/03 (月) 10:45 中国 5月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)
06/04 (火) 10:30 豪 1-3月期経常収支
06/05 (水) 10:30 豪 1-3月期四半期国内総生産(GDP)
06/05 (水) 10:45 中国 5月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
06/06 (木) 10:30 豪 4月貿易収支
06/07 (金) 未定 中国 5月貿易収支
06/07 (金) 07:45 NZ 1-3月期四半期製造業売上高

一言コメント:

未就学児の息子が少年野球チームにお試しで入れてもらっています。まだ、捕ることも投げることも上手くできませんが本人は楽しい模様。ティーバッティングをやらせてもらい、「金属バットが欲しい!」と言い出しました。私は野球をやってこなかった(観る専門)ので、教えることは出来ません。親が口出ししない分伸び伸びとやれているのかもしれませんね。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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