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【見通し】NY為替見通し=米インフレ指標をまずは見極め、カナダGDPにも注目

本日のニューヨーク為替市場でドル相場は、まずは序盤に発表される米インフレ指標に注目。また、同じタイミングで公表されるカナダの国内総生産(GDP)にも目を向けておきたい。

 21時30分に発表の4月米個人消費支出(PCE)デフレーターは、前年比総合が2.7%と上振れた前回値から横ばい予想。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEの前年比は、4カ月連続となる2.8%が見込まれている。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決定するうえで重要視するデータでもあり、インフレのしつこさが確認されるようだと米金利は素直に上昇してドルの支えとなりそうだ。逆に2%台で下振れは、週末・月末ということも影響して持ち高調整(債券買い、ドル売り)を加速させるかもしれない。

 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)を6月11-12日に控え、金融当局者が政策に関する発言を自粛するブラックアウト期間が来月1日から始まる予定。本日はFRB高官の講演は予定されていないが、インフレに関するコメントを求められる可能性はあるだろう。ブラックアウト期間中の思惑に繋がるかもしれず、ニュースヘッドラインには注意しておきたい。

 3月と1-3月期のカナダGDPが発表予定。月次の予想は前月比/前年比ともに2月分からは弱いものの、より重要な四半期ベースでは前期比2.2%と前回成長率をしっかり上回る見込み。来週はカナダ中銀(BOC)が金融政策決定会合を開き、インフレ鈍化基調を背景に久しぶりの利下げ決定となる可能性が高い。本日のGDPが会合に与える影響は小さいかもしれないが、足もとの景気動向にカナダドルが反応する場面はありそうだ。

 昨日の米国で話題になったのは、ダウ平均採用銘柄であるセールスフォース株が20%近く暴落したこと。ダウ平均の下げを主導した同社株への注目は今日も集まりそうだ。他、金融市場の反応はまだ大きくないものの、共和党のトランプ前大統領が有罪評決を受けたことに対する影響は、11月の大統領選向けて今後追う必要があるのではないか。

想定レンジ上限
・ドル円、1日高値157.99円
・カナダドル円、29日高値115.29円を超えたらピボット・ターニングポイント115.90円

想定レンジ下限
・ドル円、30日安値156.38円
・カナダドル円、30日安値114.08円



(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ