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ドル円、下落リスクあり…約12年ぶり日本の長期金利の上昇、続けば株安・円高に 2024/5/30 今井雅人氏

 

長期金利上昇に歯止めがきかないと、クロス円の円高が進む可能性【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/5/30

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

動画要約・まとめ

■ 米長期金利上昇とドル高

FRBの利下げ時期遅延観測を受けて、米長期金利が上昇傾向に。
これがドル高の背景となり、ドル円も157円台まで上昇した。
ドル高はメキシコペソにもマイナスの影響を与えている。

■ 日本の長期金利上昇

日本の10年国債利回りが数十年ぶりに1%を超えている
日銀によるイールドカーブ・コントロール(YCC)廃止後も0.8-0.9%台で推移していたが、
最近1%を突破し、さらに1.1%近くまで上昇している。

■ 日本株への影響

日本の長期金利上昇を受けて、日経平均は下落傾向にある。
長期金利の上昇が止まらない場合、株価のさらなる下落と円高(特にクロス円)が懸念される。
逆に金利が落ち着けば、再び円安に回帰する可能性がある。

■ 今後の見通し・まとめ

今週は大きな経済指標がない中、日本の国債利回りの動向が焦点。
1.1%を超えて上昇が続けば、大幅な円高と株価の調整が起きる可能性がある。
一方で利回りが落ち着けば、再び円安方向に推移する可能性もある。
今後1週間の日本の国債利回りの動きを注視する必要がある。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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