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今日の「S&P500」 投資情報!注目はこの3つ(日米株価指数 Daily Report)2024/5/29

株式会社トレジャリー・パートナーズ社が日経平均株価と米株市場についてまとめたデイリーレポートです。

前営業日の日本株式市場の振り返り

28日の日経平均株価は小幅に下落、前日比▲44.65円、▲0.11%となる38,855.37円で大引け。
前日の終値より80円高い38,834円で寄り付き。直後に38,982円まで上昇したものの、いわゆる寄り付き天井の動きで、次第に売りが優勢となり10:45頃に当日の安値となる38,756円まで値を下げた。その後に38,785円で前場クローズ。
後場に入ると買戻しの動きが優勢で、38,855円まで値を戻して引けた。日本の長期金利が1.038%台まで上昇したことが株価の上値を抑えた印象。
なお日銀が公表した「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」によれば、前年同月比のインフレ率は刈込平均値で+1.8%、加重中央値+1.1%、最頻値+1.6%とそれぞれ低下しており、日本の金融政策は緩和的にならざるを得ないと感じさせる内容であったが、株式市場は即時の反応を示さなかった。業種別では電気機器や医薬品が前日比マイナス。半導体銘柄のレーザーテックが▲18.2円、アドバンテストが▲13.6円、東京エレクトロンが▲12.7円、それぞれ日経平均株価を押し下げた。一方で値幅は小さいが自動車、商社、銀行など日本の大企業株は引き続き好調。今朝の日経平均株価CFDは38,917円で取引されており、29日の東京株式市場は小幅に上窓を開けてオープンしそうな状況。

前営業日の米国株式市場の振り返り

28日の米国株式市場は主要3指数でまちまちの動き。

祝日明けとなる火曜日のSP500指数は前営業日比で+11ドルとなる5,316ドルで寄り付き。
23:00に発表された米国5月消費者信頼感指数が102.0と前月比で改善、且つ予想を6.0ポイント上回る結果だったことから米長期金利が上昇、ドル高となり、SP500指数は上値を抑えられた。NY午後は米長期金利が4.55%台へと上昇するなか、SP500指数は一時5,281ドルまで下落。ただしこのレベルでは買いが優勢で5,307ドルまで値を戻して引けた。
当日はミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がCNBCとのインタビューで、「FEDは利下げの前に明らかなインフレ鈍化の兆候を待つ必要がある」「利上げの可能性は低いが、排除はできない」と発言した。こうした発言に加え、米国5月消費者信頼感指数が強かったこともあり、米景気の堅調さ、粘着性のあるインフレが意識されたもよう。
業種別ではITが+1.38%と好調。また原油先物価格が一時1バレル80ドル台を記録したこともありエネルギーが+1.08%と上昇している。一方で工業が▲1.26%、ヘルスケアが▲1.25%とそれぞれ下落。米国を代表する株価指数であるDow30は▲0.55%のマイナスとなっている。
個別の大型株ではエヌビディアが過去最高値を更新、+6.98%と大きく上昇した。他にAMDが+3.16%と半導体が全般に好調。イーロン・マスク氏がAIのスタートアップで新たに60億ドルの資金を調達するなどAI業界への投資が活発になっている印象。

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本日の注目点

①米長期金利の動向。ここにきて米長期金利に反発の兆しが見られている。FOMCメンバーや市場参加者は、パンデミック後の新しい生活、新しいビジネスシーンにおける金利の適正水準に思考を巡らせており、まだこの水準がはっきりとしてこない。一段と上昇するようであれば、株価指数に下押し圧力が掛かることは避けられないため、注目して見ておく必要があるだろう。
②米地区連銀経済報告。日本時間の30日AM3:00頃に発表予定で、米景気の全体感を図る上で注目が集まる。即時に反応するというよりは、じわりとマーケットに効いてくるイベント。
③米国5月リッチモンド連銀製造業指数。1地域の指数ではあるが、新たな手掛かりを掴むために注目しておきたい。

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