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【見通し】株式明日の戦略-高値引けも売買代金は今年最低、米国休場であすは材料難

27日の日経平均は反発。終値は253円高の38900円。米国株高を好感して、寄り付きから3桁の上昇。前場では上値は重い一方で下値も堅く、38700円台でもみ合う時間が長かった。一方、後場はじわじわと上げ幅を広げる展開。売り手控えムードが強まる中、値上がりに転じる銘柄も増加した。終盤にかけて騰勢を強めると、200円を超える上昇となって高値引け。マイナス圏に沈む場面があったグロース250指数も後場には動きが良くなり、プラス転換から上げ幅を広げて高値圏で終了した。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆3800億円。業種別では保険、海運、非鉄金属などが大幅上昇。下落は水産・農林と倉庫・運輸の2業種のみで、精密機器が小幅な上昇にとどまった。iPS細胞から作成した心筋シートに関して、早ければ6月にも厚労省に製造販売承認を申請すると日本経済新聞で報じられたクオリプスが、場中値付かずのストップ高比例配分。反面、キタックは上期で通期の利益計画を超過したものの、見通しの引き上げがなかったことが嫌気されて急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1072/値下がり521。ソシオネクストやルネサスなど、半導体関連の一角が大幅上昇。日経報道などを手掛かりに日本郵船など海運株が買いを集めた。三菱重工や川崎重工など重工系の銘柄が人気化。配当見通しを引き上げたバリューコマースが急伸した。

 一方、東京エレクトロンや東電HDが軟調。TOWAが大きめの下落となった。過年度決算を修正したニデックが下落。公募・売り出しを発表したオプティマスGが急落した。証券会社が投資判断を引き下げたコーエーテクモが7%台の下落となり、年初来安値を更新した。

 日経平均は反発。高値引けとはなったが、253円高では先週24日の下げ分(457円安)の半分程度。前場で買い手控えムードが強かったのが、後場に若干修正された程度にとどまる。プライムの売買代金(概算で3兆3800億円)は、今年の最低を大きく更新した。本日は米国や英国が休場で、あすは材料難となる。終値(38900円)で75日線(38828円、27日時点、以下同じ)や5日線(38842円)を上回ってきたのはポジティブであるだけに、これらテクニカルの節目を支えにもう一段上昇して、24日の下げ分を埋めきることができるかに注目したい。

(越後)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ