ユーロ円今週の予想「ユーロ強気。168円割れで終えた場合は“ニュートラル”に変化。」FXチャート分析 2024/5/27

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【ユーロ円週間予想】

上値トライの動き。168円割れで終えた場合は“ニュートラル”な状態に変化。

　直近の日足は前日足の上ヒゲ部分に実体を置く陽線引けとなり、前日足を補強した形となった。個々の足は強い上昇エネルギーを持ったものではないが、4/29の大陰線の実体を上抜けたところから一段の上昇に繋がっており、今週も上値トライの動きが継続しよう。但し、168円台を守り切れずに終えた場合は、“ニュートラル”な状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも165円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となる。一方上値も4/29に付けた171円台がユーロ発足以来の最高値であることや、ユーロ買い材料も乏しく、171円台を一気に上抜けるにも無理がありそうだ。しかし、チャートから見れば、トレンドは非常に強い状態にあり、171円台をすり抜けてもおかしくないように見える。日足の上値抵抗は170.70-80，171.50-60，172.00-10に、下値抵抗は169.70-80，168.90-00，168.00-10にある。21日、120日、200日移動平均線は168.00，162.33，161.05に位置しており、短・中期トレンドをサポート中。

　一方週足を見ると、小幅続伸して3手連続陽線引けとなった。直近の陽線は単体では上昇エネルギーの強いものではないが、4手前の大陰線の実体を若干上抜けた位置で終えており、この反動で一段の上昇に繋がる可能性が生じている。4/29にユーロ発足以来の高値を付けたユーロ/円だが、トレンド自体は強い状態を保っており、今週も上値トライの動きが継続しよう。今週の週足ベースで見た上値抵抗は170.70-80，171.50-60に、下値抵抗は169.80-90，169.40-50，169.00±10銭、167.80～168.00にあるが、168円を割り込んで越週した場合は、下値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも3月に付けた153.23を基点とするサポートラインが165.00近辺に位置しており、これを割り込んで越週しない限り、短期トレンドは変化しない。また、これを下抜けた場合でも2023年3月に付けた138.83を基点とする中期的なサポートラインが162円台に位置しており。162円を割り込んで越週しない限り、トレンドは大きく変化しない。31週、62週移動平均線は161.98と157.71に位置しており、中期トレンドをサポート中。

　今週の戦略は、ユーロ買いは169.80-90で軽く買って169.40で一旦撤退するか、169.40-50の押し目待ち。この場合の損切りは168.80で撤退。トレンドが強い状態を保っているので、売りは様子見か170.70-80まで引き付けて。損切りは171.20で一旦撤退。

　上値は170.40-50，170.70-80，171.00-10，171.40-50に強い抵抗があるが、どこまでクリアできるかトライする動きへ。下値は170.00-10に軽い抵抗が、169.70-80にやや強い抵抗が出来ているが、これを下抜けた場合は169.50-60，169.30-40，168.90-00，168.50-60にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。さらに168.00-10の抵抗も下抜けて終えた場合は、ニュートラルな状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなる。