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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ポンド円、伸びしろあるが課題も ユーロ/円はレンジか」ハロンズ FX 2024/5/26

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年5月24日 12時50分

ポンド円、伸びしろあるが課題も ユーロ/円はレンジか

ユーロ/円・ポンド/円は上値伸ばす

円債金利の上昇など円買い要因は散見されたものの、円キャリー取引に対する思いが強く、ユーロ/円は170.327円、ポンド/円は199.893円までレンジ上限を広げました。予想ほど低下しなかった英インフレ指標から英中銀の早期利下げ期待が後退したほか、スナク英首相が7月4日の解散総選挙を表明したことも、ポンド/円をサポートする要因になりました。もっとも、米ドル高の影響から上値も限定されました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、超人気メキシコペソ、大統領選挙にリスクはないのか (2024年5月23日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECB、継続的な利下げには慎重

ユーロ圏の主要な賃金指標は今年1-3月期に伸びが加速し、過去最高を記録した昨年7-9月期に並びました。政策当局者はインフレ率が目標2%へ戻るためには賃金、企業利益および生産性の相互作用を注視する姿勢を明らかにしているため、利下げの道筋に対する不安は残っています。6月に想定されているECBの初回利下げが見送られる可能性は低いものの、その後の継続的な利下げへのコミットメントには引き続き慎重にならざるを得ないでしょう。目先の利下げ期待や欧米の政策格差からユーロの戻りは抑制されそうですが、緩和ペースが限定されるとの思いから下方向も底堅いと考えます。

テクニカル的には、ユーロ/円は上昇チャネルの中で底堅い推移が続いています。ただ、チャネル上限にかなり接近してきたため、短期での上昇余力は限られると見られ、戻り売り中心に取引を考えたいです。売りは171.00円まで引き付けたいところですが、そこまで到達しないようなら、170.50円付近で少額だけポジションメイクしたいと考えています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:167.500-171.500

英政権交代はポンドを下支え

スナク首相は5月末に議会を解散し、7月4日に総選挙を実施すると発表しました。地方選挙での保守党大敗など、風は完全に労働党に吹いており政権交代が視界に入ります。政局の混乱を欧州投資家は嫌気してポンド安に反応するのですが、今回は労働党が財政規律を遵守し、EUとの関係改善など経済活性を目指すとしているため、政権交代への期待は英金融市場を後押しする格好になっています。加えて、足許の企業景況感も改善傾向が続いていますので、全体的にポンドの下値は底堅さが増した感じがあります。もっとも、労働党の具体的な施策がまだはっきりしていませんので、この後二転三転することも考えられるため、過剰な期待感は禁物です。緩やかに下値を切り上げて行く感じでしょうか。

ポンド/円は、バンドウォーク開始の見極めポイントと考えていた4月19日安値(190.305円)を起点としたフィボナッチエクスパンション61.8%レベルとなる197.67円を突破し、次の目安は100%ラインの201.574円が意識される格好になり始めています。ただ、これを達成するには先ずは200円の突破、次に200円台での定着とクリアするタスクも残っているため、単純に上値を広げると考えるのも危険です。短期調整が入った場面を買い拾うトレードスタイルが無難と考えますので、23日時点で197.317円の日足一目均衡表・転換線付近まで待って買いを仕込みたいと考えます。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:196.000-202.000

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一言コメント

「増税眼鏡」から今度は「恩着せ眼鏡」と揶揄されることになった岸田首相。9月の自民党総裁再選を睨んで、イメージを少しでも上げようとしています。次は、改正政治資金規正法を成立させた上、内閣改造で党内の支持基盤固めでしょうか。

 
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