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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAは中立スタンス CPIの結果を見て変化が出るか?」ハロンズ FX 2024/5/25

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は104.15円前後で、NZドル/円は95.45円前後で週初を迎えました。週初の20日は日経平均株価が大幅に上昇したことを背景に豪ドル/円は104.57円前後まで上値を伸ばしました。22日にはニュージーランド準備銀行(RBNZ)が市場の予想通り政策金利を5.50%で据え置きましたが、声明では利下げ開始時期が2025年後半になることを示唆するなどタカ派的と受け止められNZドル/円は96.11円前後まで急伸。豪ドル/円はNZドル/円の上昇に一時的につれましたが、NYダウ平均などの下落もあり上値は限定的となりました(執筆時)。

豪州の消費は上向く?CPIは中立スタンスの修正に繋がるか?

来週は28日に豪4月小売売上高、29日には豪4月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
まず小売売上高です。豪州の家計消費は2023年以降消費の伸びが緩やかになっています(表1)。これは高金利や高インフレが要因として考えられており、直近の3月小売売上高が前月比-0.4%を記録した際にも豪統計局の担当者は同様の要因を挙げていました。28日発表の豪4月小売売上高の市場予想は前月比+0.2%となっています(5月24日 14時時点)。市場予想に近い結果であれば、豪州の家計消費の伸びは過去6カ月平均から大きく乖離していないため、豪ドル相場への影響は限定的となりそうです。一方で、市場予想に反して前月からマイナスとなった場合、豪州経済が高インフレ、高金利の影響からかなり疲弊していることを示唆することになりますので、豪ドルも売りで反応することになりそうです。

【表1 豪小売売上高の推移】


29日には豪4月CPIが発表されます。豪州の月次CPIは2022年12月以降多少の反発はありましたが、2023年は堅調に低下を示していました。ところが2023年12月から3カ月連続で前年比+3.4%で横ばいとなったあと、前回(24年3月)は+3.5%と僅かではありますが反発しています。今回発表の4月分ではこの3月の反発が一時的なものだったのかの確認となります。5月7日にRBAが公表した、金融政策報告では2024年末時点でのインフレ率予測は+3.8%で前回(2月)の+3.2%から上方修正されています。そのため、豪4月CPIが前回から横ばいであれば、RBAの中立的な金融政策スタンスが当面続くとの現時点での見通しを維持することになりそうです。仮に+3.8%に近い結果や、+3.4%を下回る結果となれば、中立スタンスのRBAがタカ派(ハト派)に傾くとの期待から豪ドル/円に動きが出てきそうです。

【表2 】

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は5月20日に十字線が出現し、その後は長い上ヒゲの日が続いており、104円台半ば付近で上値の重さを示しています。目先の上値目途は5月20日高値の104.57円前後となりそうです。この水準を上抜けられれば。4月29日高値(104.95円前後)や2013年4月11日高値の105.41円前後が次の上値目途となります。一方で下値ですが、長い下ヒゲを記録した5月16日の安値(102.80円前後)が意識されそうです。その下では日足一目均衡表・基準線が102円台前半(102.05~102.41円前後)にあり、週足一目均衡表・転換線が101.36円前後に位置していますので意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:101.50-105.00、NZD/JPY:93.50-97.00

5/27週のイベント:

05/28 (火) 10:30 豪 4月小売売上高
05/29 (水) 10:00 NZ 5月ANZ企業信頼感
05/29 (水) 10:30 豪 4月消費者物価指数(CPI)
05/30 (木) 07:45 NZ 4月住宅建設許可件数
05/30 (木) 10:30 豪 1-3月期四半期民間設備投資
05/30 (木) 10:30 豪 4月住宅建設許可件数
05/31 (金) 10:30 中国 5月製造業購買担当者景気指数(PMI)

一言コメント:

以前から腰痛に悩まされているので、Youtubeで「腰痛に効くストレッチ」という動画を見て1日5分くらいのストレッチをはじめました。また、仕事中の椅子の座り方も意識して変えたところ、腰痛も軽減しています。普段のちょっとした行動や意識で効果が出るものもあります。為替相場との向き合い方もちょっとしたことで新たな見方が出来るかもしれませんね。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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